2014年9月22日月曜日

大村線・千綿駅へ征く

今回訪れたのは、長崎県・大村線の千綿駅です。テレビの旅番組でワッキーが行ってたので、別にワッキーが好きなわけじゃないけど行きました。

06:00 坂ノ市駅
 06:05頃通る貨物列車の音を聴き、眠気を覚ます。
815系の始発列車に乗って、いざ、千綿駅へ
天気が…心配だなぁ。
曇天
06:31 大分駅
 向かいの3番のりばに停車中のソニック8号博多行きの自由席に駆け込む。
出入口近くの、良い席を入手出来た。
ここから2時間、終点・博多までの乗車である。
SONIC

小倉駅でシートの方向を転換する作業がある。いざやってみると、どうも上手くいかない。
加えて、小倉駅では乗客の往来が激しく、作業が妨げられ、大変やりづらい。
それでもなんとか方向転換を終える。車窓を覗くと、青空が見え始めていた。期待しよう。
青空

09:00 博多駅
 博多駅に着いた。本当は、大分駅では撮影する余裕の無かった、ソニック8号を撮影したかったのであるが、乗り換える特急「みどり」5号も自由席である。ゆえに切符の購入等を急ぎ、早く並ばねばなるまい。そう思い、後ろ髪を引かれながらも駆け足で、ソニックが停車するホームを後にした。
はかた

博多駅は広い。構内を見回すだけでこんなにも広いのに、さらに駅ビルであるキャナルシティまであるという。流石九州一の駅である。
博多駅構内

 みどりの窓口で佐世保までの特急「みどり」5号の切符購入を済ませ、駅構内を歩いていると弁当屋があった。これ見よがしに入ってみると鹿児島の出水の、牛肉の弁当があった。
美味そうなので、一切鹿児島に行かないにも関わらず鹿児島の駅弁を購入。まぁ、コンビニの弁当を食べるよりはいくぶんかマシだろう。
弁当屋

さて、時間に余裕を持ちつつホームに出て、電光掲示板を確認する。
すると、「特急みどり・ハウステンボス5号 佐世保・ハウステンボス行き」とある。

はてさて、どうゆうことであろうか。しばし思案していると、構内放送が聞こえてきた。
電光掲示板

要は、途中の早岐駅まで、二つの特急列車を連結していき、早岐駅から二手に…佐世保とハウステンボスに別れる、といった、サンライズ瀬戸・出雲のような具合らしい。
連結という概念のほぼ無い中学生風情に、構内放送だけで連結の件の説明と乗車口の案内をやってのけた博多駅はまことに優秀である。

 連結の瞬間を観てみたいものだ、と思ったがこちらはやはり自由席の身分である。
やむを得ず、そのまま自由席の列に並ぶ。まぁ、座れないよりはマシなので、我慢。

09:31 博多駅発 みどり5号
783系

 783系は客車の真ん中にドアーがあり、そこから右はA席。左はB席となっている。
僕はとりあえずB席の窓が広い席に腰掛けた。
そして、先ほど購入した駅弁を食べることにした。
マズイ

なんだこれは。不味い。道理で他の弁当の品数が少ない中こいつだけ異様に売れ残っている筈だ。
チンケな牛肉と下に敷き詰められているごぼう?の奏でる不協和音が不味いのだ。
ぼったくりも良い所だ。 ※あくまで個人の感想。

11:25 佐世保駅
させぼ
サンキューみどり!

 電車に揺られること2時間弱、ようやっと終点・佐世保駅である。
さて、駅に降り立ちふと見ると、松浦鉄道の車両が見えた。
いつの日かしたい、九州一周鉄道旅行に思いを馳せる。
松浦鉄道

 佐世保駅の改札を出ると、立派な木で出来た『JR最西端の駅』の看板が。
『最~』は旅人の心をくすぐる。
JR日本最西端の駅!

 駅舎を出ると、目の前に広がるのは佐世保港。
確か、暁生誕の港だった気がする。連れて来なかった事を悔やむ。
ふと見ると、軍艦が1隻停泊していた。
頑張れ国防の若者よ

佐世保駅

 海を望んだ後、駅のファミマで軽食を調達。その後、千綿駅までの切符を買い、ホームへ。
駅のホームで見かけたシー・サイド・ライナーの車両がカッコ良い、
という感想を残しつつ早岐駅に817系で帰る。

12:23 早岐駅
 サハラ砂漠に3日くらい放置したくらい、滅茶苦茶外観が汚れていた817系に揺られて早岐駅。
早岐駅は車両基地のように、倉庫ややたら長いホームが広がっていた。
狭いホームに多くの人、といった具合の駅である。
撮り鉄をして、乗り継ぎまで時間を潰す。
はいき

 そうして呆けていると、なんか『THE国鉄車両』と言い表せるような、クリームのかかった白地に赤いラインが入るキハ66系が回送で早岐駅に入場。昔、この塗装大分車両センタにもあった気が…と思いつつ写真を撮る。
国鉄臭

 そうしてしばらく駅でのんびりしていると、5番乗場に停車していたシーサイドライナー塗装の列車のドアが唐突に開いた。どうやら、これが僕が次に乗る普通列車らしい。シーサイドライナー塗装の普通列車とは大変紛らわしい。


 どうでも良い話になるが、北海道では『普通列車=各駅停車』では無いらしい。
流石試される大地。

 車窓から望むハウステンボス。表記は『HUIS TEN BOSCH』なんかゴツイ。
ハウステンボスって何?

13:32 千綿駅
ちわた

レトロな駅名票

 運転手に佐世保で発行した740円の切符を渡し、ホームに降り立つ。
空は『白』い。どこまでも、厚い雲が広がっていた。
天気予報は悪い予報の時は当たるものだ、と溜息を付く。その後、列車を見送った。
サンキューシーサイドライナー(普通列車だけど)

 列車が通りすぎた後に広がっていたのは穏やかな大村湾の静かな景色であった。
波が穏やかで、『綺麗な海』であった。
「晴れろ!雲、退散!」と心の中で念じたが、まだテレパシーをマスターしていない僕の願いは通じず、その後も厚い雲はずっと千綿駅に居座り続けていた。
千綿駅ホームから

 駅舎に入る。千綿駅に関する様々な新聞記事や、ここで撮られた写真が眼に飛び込んできた。
外観を見る。レトロ、モダンとはちょっと違う、ノスタルディックといえば良いのか、どこか懐かしい、温かみのある駅舎であった。
大村湾と、千綿駅


千綿駅駅舎
年季が入ってる

 そうして駅舎を撮影していると、さっき早岐駅で見かけたのが千綿駅に入場してきた。すかさず撮る。この駅に合う、暖かみある車両である。
暖かい列車

 ところで、このキハ66は世界に30台しか無いらしい。頑張って欲しい。

 千綿駅の時刻表。列車は比較的来るようである。撮影がしやすくてどこかの下灘駅とは違うね。
千綿駅時刻表

 海岸線を突っ走るシーサイドライナー

まさに『シーサイド』ライナー

 そうして、他愛もなく時は過ぎ、お迎えの列車が来た。乗り込み、すかさず整理券をとる。精算に必要であるから。
もう一枚記念に取っておこうかとも思ったが、やめておく。
次、もう1回、九州一周鉄道旅行の時にでも来よう。その時、取ろう。そう誓った。
次に千綿駅に降り立つ時は、輝く太陽の光線降り注ぐ、真夏の千綿駅であろう。
乗車証明書

15:14 早岐駅

 いよいよ撤退戦の開始である。
みどりの窓口で大分までの切符を購入。駅員さんが親切で、親身になって聞いてくれてとても助かった。
結果、両方共指定席でなおかつ安かった。感謝々々である。
その後、駅の鄙びたコンビニで軽食の肉まん(牛肉)を買う。朝から肉しか食ってない。
しかし、美味かった。ヤマザキパン有能。
ヤマザキパン有能

 そうしていると、シーサイドライナーが入場。
塗装が、ハウステンボス模様であり、『ハウステンボスリレー号』にでも使われているのか、と勝手に想像してみる(全然違いました)
ハウステンボス塗装

 15:50 ハウステンボス22号に乗り込む。指定席は良いなぁ、と感じつつ腰掛ける。長い長い撤退戦の開始である。
ハウステンボス22号
17:10 鳥栖駅
 車窓から眺めた限り、新鳥栖駅前は何もない。
目立つのがドラッグストア『コスモス』とか、それ僕の地元の駅と同じだぞ。新幹線停車駅......。

 そして、乗り換えの為、鳥栖駅に降り立つ。
すると、予想に反して、意外と都会風の駅であった。改装前の大分駅って感じだ。

駅舎

とす
大分に来てね~

 しかし、鳥栖と言われても、イメージがサガン鳥栖くらいしか無い僕であった。
ふと外を見ると、そのサガン鳥栖のホームグラウンドっぽいスタジアムが。サッカーはあまり興味が無い。アルゼンチン代表がなんとなく好きだ。

 その後、ローソンで夕食を購入。そろそろ、旅先の料理を食べるということに挑戦するべきかもわからん。 ホームで食べ、特急『ゆふ』5号に乗り込んだ。これから2時間半、久大線を終点・大分まで駆け抜けることになる。



 千綿駅、天気こそ残念ではあったものの、下灘駅に続き、海の近くの駅というものは、心を穏やかにしてくれる。機会があればまた、色々な駅を回りたい、と思った。

おしまい

ソニック-みどり-ハウステンボス-ゆふの4本の特急に乗りました。ここまで乗っておきながらD&S列車が一つもないことに驚きましたが、まぁご愛嬌でしょう。
次回は…冬休みでしょうかねぇ。
いや、忘れてはいけない。
華の『修学旅行』がありました。
枚数は少なくなるでしょうが、どうぞよろしく。


追記 11月26日

2014年度冬の青春18きっぷのポスターに、この千綿駅が選ばれたそうです。

1 件のコメント:

  1. 「駅ビルであるキャナルシティ」ではなくて「駅ビルである博多シティ」です。
    基本的には「みどり」・「ハウステンボス」の併結作業は博多駅では見られませんよ。
    博多発は博多駅入線前に併結しておきます。
    併結作業が見れるのは現在では早岐駅だけです。

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