2022年5月5日木曜日

越境バス路線その1(概要)


当時は府県境をまたぐ路線も結構走っていたし、またいで走っていなくても、両側から来た路線同士が府県境付近でつながっていたということだ。ところが今、あらためて路線図などを眺めてみると、県境をまたぐ路線バスがかなりなくなっていることに気づく。1990年ごろにつながっていたのに今は途切れている県境は、たとえば福島県と栃木県の間、新潟県と富山県の間などである。

(東洋経済オンライン『路線バスの旅が、ほぼ流行らない根本原因』(2015))


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 高速バスは県境を軽く越え、大都市間を直結する。しかしながら、都道府県境を越える路線バスは少ない。つまり、県境地域におけるローカルな交通が、ハッキリとした境界に分断されているということだ。
まして、県境に限らず路線バスの利用者は減少し、廃止が相次ぐ時代だ。民間路線を代替するのは市町村の仕事となる。市町村の仕事になると、どうしても市町村境・県境でバスがくるっと回れ右をすることになる。本来は、越境の需要が相応にあるにも関わらず、である。

大分県においてもその事情は例外ではない。とはいえ、僅かではあるが県境を越えるバス路線はある。中には、県境を挟んだ市町村の共同による越境コミュニティバスもある。
この『越境バス路線』の記事では、そうしたバス路線に着目し、多少なりとも路線や地域の事情を考察していければと思う。
地域の事情については当該地域の県境道路を特集する際に大きく扱うので、今回は手薄になるかもしれない。ご容赦いただきたい。

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越境バス路線一覧

【福岡方面】

コミュニティバス豊前・中津線(豊前市役所-中津市民病院)

新吉富線(上毛町役場-イオンモール三光)上毛町コミュニティバス

西友枝線・東上線(大平支所-イオンモール三光)上毛町コミュニティバス

唐原線(イオンモール三光経由)上毛町コミュニティバス

築上東部乗合タクシー(大平支所-中津駅)

日田彦山線BRT

神杉野線(コミュニティセンター-杷木)西鉄バス久留米

(通過のみ)浮羽線 うきは市コミュニティバス

【熊本方面】

杖立線(日田バスターミナル-杖立)日田バス



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