2021年5月1日土曜日

西海道中カブ栗毛 1日目 3/1

 九州一周カブツーリングの記録

さて、東京で2月を自堕落に過ごした僕は、月末に一念発起!故郷に置いてきたカブに跨り九州を一周する、と腹をくくります。

そして月末の21時、バスタ新宿からキング・オブ・深夜バスとして名高い西鉄バス「はかた号」に乗りました。満席ではあったものの、車内は3列で快適そのもの。眠れるか心配でしたが、気づけば消灯前に寝ちゃってました。まぁ、今まで旅行に際して色々な場所で寝てきたので変な場所で寝るのに慣れてはいるんですが、夜行バスでもすぐ寝れるんだと自分に感心しましたね。

そして明朝小倉で下車、すかさず学割証を提示して運賃2割引でソニックに乗りました。今回は駒場で学割証を大量発行してきたのですが、その名目は「帰省」でした。ソニックで小倉から大分まで行くのは一応帰省に他ならないわけでして、珍しく名目通りの使い方をしたなと思います。

実家で2日くらいのんびりした後、いよいよ出発。

2ヶ月ぶりに対面。
秋ごろはよく深夜に環七を走り回っていたりと頻繁に乗っていたので、案外この2ヶ月は寂しかったです。大量に積載し、春雨の中いざ出立。

最初の目的地は近所の「亀塚古墳」
この場所は一応大分県下最大の古墳で、邪馬台国問答無用大分論者である僕は問答無用でここを卑弥呼の墓と比定・断定しています。
実際のところは、大分県東南沿岸を本拠とした海部(あまべ)氏の墳墓であろうと考えられています。豊後国風土記には「この郡の百姓は、みな海辺の白水郎(あま)なり。」とあり、かつてここに海の民、格好良く言えば海人族が居住していたことを伺わせます。墳丘の大きさはその権威の現れか、或いは中央王権との繋がりの太さを表すのでしょう。

亀塚古墳の見学施設は大したことなさそうなのでパスし、かつて何度も自転車で上ったr205を爆走して臼杵まで来て、国道沿いのジョイフルで腹ごしらえしました。僕という人物は、高校時代に確実に500回以上は丸亀製麺に通っていたという実績が示すように、チェーン店に通いつめる性癖があります。偏食なのも一因でしょうが、ともかくこの旅でジョイフルに何度も何度も行くことになります。数えてみてください。
ラーメンが新発売されており、ライスも無料だったので試しに食べたら非常に美味しく、今後もめちゃくちゃ食べました。

その後、実は一度も行ったことのなかった臼杵石仏を訪ねました。臼杵市は大仏繋がりでかの有名な敦煌と姉妹都市らしいです。
この旅行記で特大で示す写真は気合い入れて撮った写真です。フジのX-T3なるミラーレスで頑張って撮ってます。この写真は、本当は暗闇の中に微かに大仏の表情のみが浮かぶように現像してあるのですが、結局見ているあなたの画面の明るさによって印象が変わってしまいます。難しいところです。

臼杵石仏は山岳仏教の隆盛に合わせて作られたと考えられています。が、阿蘇山に由来する脆い地盤に象られているため、かなりボロボロです。諸行無常ですね。なんちゃって。

その後、真顔で運転し続け佐伯市まで来ました。写真はととろのバス停です。もう現役では無いそうですが、有志によって守られています。サツキとメイのお父さんみたいな生活を送りたいなと思う日々を過ごしています。

r6に入ると段々道が険しくなって、この後の隘路を予感させます。
時折林業の車とすれ違い、この道もしっかり使命を持っているのだと思いました。

九州山地の最深部といっても良い大分の最南に、木浦(きうら)という集落があります。そこの有名な銭湯「唄げんかの湯」に入りました。
木浦は鉱山の集落で、江戸期には日本四大鉱山に数えられたといいます。拓かれた時代には諸説ありますが、唄げんかの湯の番台の古老が言うことには、古代に技術を持った渡来人が拓いたのであって、木浦は韓国南西部の木浦(モッポ)に由来するのではなかろうか、という
話でした。
鉱山は採算がとれずに閉山し、温泉の片隅にある鉱石の展示のみがその栄華を示していました。

木浦を出ると雨が強くなってきました。県境の峠越えに挑む道は険しさを増し、自分が九州山地の最奥にいるのだと実感させられます。番台の古老が言うには、日之影までは車で1時間半くらいだから、原付では2時間くらいだろうとのこと。そんなら1時間半で行ってやると意気込みましたが、しっかり2時間かかりました。古老の言うことは信じようと教訓にします。

今日の目的地・日之影は、名前が示す通り日本神話の舞台です。いわばここら一帯は神話の里、そう考えると山に囲まれ霧が立つ小雨の峠道が一気に荘厳なものに思われました。上の写真は峠に到達して撮った記念写真です。

日之影に着くと雨はあがっていました。日之影というのは古文を齧った人なら分かる通り意味は「日光」です。夕日こそ見れなかったものの曇りが晴れたのは流石日之影だな、な〜んて思いながら投宿しました。今晩のお宿はなんと鉄道車両!旧高千穂鉄道の車両を旅館に転用してあります。

中はこんな感じ。案外しっかりしています。

この後、日之影に飲食店は皆無なので5km先のファミマまで飛ばし、夜は友人とスプラして寝ました。なんでSwitch持ってきとんねん!!!!!!!!!

次回、高千穂〜椎葉〜西米良

GW明けまでには!

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