2015年2月27日金曜日

【道路報告書】大分県道715号木田神崎線/点線進軍編

令和4年追記
この記事を書いたのは、私が中学二年生の頃になります。「ドライブ&ツーリングのネタ帳ORRの道路調査報告書」様の形式をモロパクリしていたり、所々青い部分が見え大変恥ずかしいですが、そこらへんの情状を酌量して読んでくださると幸いです。

【道路報告書】大分県道715号木田神崎線/点線進軍編

第3話/全3話

平成27年1月31日実施

大分県道715号木田神崎線/戸保ノ木編
通行止看板を合法的に無視して入った大分県道715号木田神崎線。道中にある様々なアトラクションに翻弄された我々は、1人の老人に出会う。彼はこの秘境・戸保ノ木集落で何をしているのか。
そして、集落の先にある圧倒的な点線県道ぶりとは如何に。ご覧あれ。

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 老人の後を追って遂に念願叶い突入した戸保ノ木集落。出会った彼は、ここにほぼ毎日通い農業を営んでいるという。かといってこの集落出身とかそういう訳では無いらしいが、一緒に農業をしている彼の友人がこの集落の出身だそう。
彼らにとって我々の存在は喜ばしいものであるらしく、ぜひこの廃村を活性化してくれと頼まれてしまった。

 ともかくそんな誰一人住んでいない戸保ノ木集落。お婆さんが昔1人住んでいたが、今ではもう居ないそうだ。あるものは廃墟のみ。
そんな中、僕の友人である福水君があるものを発見した。錆びたスピーカだ。
防災無線とかが好きな(僕にはよく解らない…)彼は早速この集落出身の山中さん(仮)に質問する。
「なぜ、こんな場所にスピーカがあるのですか?」
山中さんからは、なんともジブリ的な世界観の答えが返って来た。

 「この村にはこの家しか電話がなかったから、街の人がここの住人に電話したい時はまずこの家に電話を掛ける。電話がある家の住人はこのスピーカを使って電話を掛けられた住人を呼び出すんだ。このスピーカは、その為にあったんだよ。」


なんとものどかな風景が脳裏に浮かぶ。
その後通り雨が降ってきたので少し軒先で休ませてもらい、おじさんから色々な話を聞かされた。
木佐上の小学校まで毎日歩いた、今の世の中自給自足が大切だ、農薬が、等など。
大変ためになる話を聞かさせて頂いた。
 雨も止み、陽が少し差してきた。我々が大分県道715号木田神崎線の奥へ進もうとすると、おじさんが声をかけてくれた。
「こっから先、自動車やバイクは厳しいけど自転車ならギリギリ行けるから頑張ってね!」
そうなのだ、我々は戸保ノ木に来ていたのではない。戸保ノ木はあくまで通過点、農業に感慨を受けている場合じゃない。





道路的な見地で見ると、戸保ノ木集落は障害だ。どこぞのサイトでは『戸保ノ木大障害』として紹介されている通り、道に大きくはみ出した軒先が輝く。果たしてこれは現役県道なのだろうか。道交法とはなんなのだろうか。

  しかし、まだ大分県道715号木田神崎線の真骨頂、点線区間は始まってすらいないのだ。
戸保ノ木集落を抜け穏やかな坂を登っていると、突如全身に来る衝撃。
一体何が起こったのか。
ただ、簡易コンクリが無くなって岩がゴツゴツのダート道になっただけだった。なんだ、そんなことか。
噂には聞いていたがまさかマジもんのダートだとは思わなかった。これが大分県道だ。
ところどころに石もあり、走りづらい。
 悪路を越えて20分。もはやこの悪路に慣れはじめた頃、小さな橋が現れた。
谷を越えるこの橋は小さく、大型車がギリギリだ。幅もさることながら柵も無く、落ちたら10m下に真っ逆さまだ。さながら、それは沈下橋のよう。

やがて太陽が射し、道がアスファルトになる。片隅には佐賀関町時代のヘキサが放置され、脇には小さなダムが見えてくる。
下に降りるとそこはもう生活道路、もっと行くと高規格な神崎の幹線道路となる。
隧道あり、廃村あり、悪路あり、生活あり、幹線あり。
短いこの大分県道715号木田神崎線には、色々なモノが詰まっている。


-END-



第1話『入口編』→http://tumu6.blogspot…
第2話『戸保ノ木編』→http://tumu6.blogspot…

福水君のyoutubeチャンネル→https://www.youtube…
入口編関連動画→https://www.youtube…
戸保ノ木編・点線進軍編関連動画→https://www.youtube…
ちなみにメインで喋ってるのは福水君です。

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いかがでしたでしょうか。今後も大分県道715号木田神崎線を追って参りますのでよろしく。

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