全場制覇チャレンジ22.10.10
【中央】札幌/函館/福島/新潟/東京/中山/中京/京都/阪神/小倉
【地方】帯広/門別/盛岡←NEW!/水沢/浦和/船橋/大井/川崎/金沢/笠松/名古屋/園田/姫路/高知/佐賀
筆者は大やらかしをしてしまったのだった。
お馴染みの、地方競馬を舐めるやつを、またやっちゃったのだ。
「予約は早い方が安い。」
この鉄則に基づき、盛岡行の旅程を決めたのは2週間ほど前だった。
新幹線と夜行バスを組み合わせることは決めていた。夜行バスは行き・帰りのどちらにしようか。ここで、判断を誤った。
南部杯当日の盛岡開催は11:45に最初のレースが発走であった。
メインは18時15分発走。だったら夜行バスで朝6時に着いても、早過ぎるか。
そう考え、行き・新幹線、帰り・夜行バスとしたのだが、これが誤っていた。
盛岡競馬場は山の中にある。そのため、盛岡駅から無料バスが出ている。
その無料バスの、当日の時刻表がこの通りであった。
始発が8時半だったのだ。毎年の実績から8時半には客がいるということを、この時刻表は大いに物語っている。
予約したのは始発の新幹線であったが、それでも盛岡到着は8:44であった。盛岡は案外遠い場所であった。
そして、筆者は人混みが大嫌いなのだった。なるべく早く行って、できれば指定席を購入し、平場をのんびり観ていたい。
しかしながら、始発の競馬場バスを逃すことは確定した。2本目にも乗れるか分からない。
どうしたもんかなあと思いながら、大宮駅にいた。6時半過ぎのことである。南部杯まであと12時間近くもある。
大宮駅6時57分発の新幹線「はやぶさ1号」に乗る。2時間弱の乗車である。
かつて、筆者の両親は1年間だけ岩手県の北上に住んでいたことがあった。筆者が大学1年生の頃の話である。もちろん、両親も盛岡競馬場に行っていたらしい。
東北新幹線に乗るのは、そんな北上に"帰省"して以来のことであった。3年ぶりになる。
岩手が案外遠いことは先述した。遠いだけでなく、雨も降る。当日の天気予報は散々なもので、行くのをやめようかと思うほどであった。が、払い戻し手数料をケチって行くことにした。
筆者のケチさに天が感激したか、当日の天気は予報より幾分マシだった。最高20度、無風、雨時々曇。
20度ってどんなもんだろうか。秋は服装が難しい。まして服飾に無頓着な筆者なら尚更である。知恵を働かせ、体温調節ができるよう上着を羽織ったが、果たしてどうだろうか。
新幹線車内でグダグダ過ごし、ようやく盛岡駅に着いたのが定刻8時44分。2本目のバスは9時発。
本当ははやぶさ・こまちの切り離しを見たかったが、筆者は急いでいた。1秒でも早く、競馬場バスの列に並ばねばならない。初めての駅を見物することも無く、慌ててバス停に急いだ。
はたして、バスに待機列など全く出来ておらずガラガラであった。
ふ〜〜〜〜良かった〜〜〜〜〜〜〜!
この様子なら、流石に指定席も余っているだろう。
年会費3000円に一日利用料3000円の計6000円がかかる盛岡競馬場4階のVIP席も検討していたくらいだから、実質大儲けである。今日は勝ちからスタート!!!
多分同じ新幹線に乗ってきたであろう人がそこそこ乗ってきて、9時にバスは発車した。初めて盛岡の街を観る。人口は三十万程しかいないが、流石に県庁所在地の感はある。
20分ほど行くと、バスは山奥に突入する。盛岡競馬場はとんでもない山の中にあるのだった。
そして着いてみると、人、人、人。バスにはそんなに乗っていなかったから、みんな地元の人で車なのだろう。当然、指定席は満席。一本前のバスに乗れていれば、ワンチャンあったかもしれないとのこと。
さっきのぬか喜びは一体なんだったのか。トボトボ入場する。ちなみに入場料は200円。高い。
入場門には南部氏の家紋たる南部鶴が掲げられていた。というか、競馬場の至るところに南部鶴が飾られていた。
南部杯はもちろんここら一帯の大名・南部氏に由来する。南部氏の始祖は鎌倉時代前期の南部光行であり、南部氏は鎌倉時代から明治維新まで一貫して所領を保った一族である。歴史といい富といい、限りなくうらやましい話である。
指定席がないので、4階のクラブハウスに6000円払おうかとも思った。しかし、来月に盛岡で開催されるJBCの際にはクラブハウスが使えないらしいので、入会をやめた。来月また岩手に来て優雅にJBCも楽しもうと思っていたのに。多分、クラブハウス施設がJBCの来賓席・馬主席等になるのだろう。くそ〜
筆者は生憎岩手競馬には馬を保有していないので(真正な文章)、一般席に座った。流石に人はまばらであり、まぁ早く来た甲斐はあったものと思う。席は座らないと収納されてしまうタイプだったが、全席にストッパーがわざわざ用意してある。助かった。
0 件のコメント:
コメントを投稿