【欧州新婚旅行】大英帝国の風を感じて編(1日目)

 前回は搭乗時まで書きました。

搭乗は列に並びましたが、そこはワンワールド・サファイア会員、優先搭乗です。早く休みたいと思っていたので、普通に助かります。JALのスタッフがしきりに「Face Expressをお使いの方はこちらに並んでください」と呼びかけており、その人たちの列が上級会員の列と同時にゲートに入っていきました。なんなんだよ、ケッ!と思った次第ですが、使ってみるといいんじゃないでしょうか。



機内



さすがに「プレミアム」エコノミー、席の作りがしっかりしてます。アメニティ類も充実していました。歯ブラシはラウンジのものよりしっかりしていました。他にはアイマスク、耳栓、スリッパなど。

耳栓は寝るときに重宝しました。イヤホンだと寝返りうつときにボタンが触れて変な音鳴る(安物なので)し、ノイキャンもない(安物なので)ので防音性が低いです。飛行機、かなりうるさいですからね。

また、スリッパは、そこそこ質が良いものなので、持ち帰るべきでした。あれは、百均で百円しますね。ヨーロッパのホテルは靴生活を前提としており、スリッパはほとんど準備されていませんでした。まあいいやと持ち帰らなかったことをその後に何度も後悔しました。

若干遅延して出発。トラブルにより機内Wi-Fiが使用できないというアナウンスがありました。我々はもともと使う予定がなかったのでそれはよいとしても、さすがのJALでも国際線になるとお粗末なところは出てくるのだなと感じました。いわんや、海外エアラインをや……。心配です。

オーディオでジェットストリームを見つけ、離陸からしばらくはそれを聴いて感傷に浸っていました。

さて、JL041ロンドン深夜便は最初の機内食をスキップして即消灯です。こっちはラウンジでカレーをたらふく食っているので、異議なしです。寝ようと試みます。リクライニングは後ろに干渉しないつくりになっているので、一切気を遣わずに倒せます。新幹線のグランクラスと同じ構造ですね。そして寝るのですが、これがもう、寝れたもんじゃない。リクライニングは45度以上倒れ、かなり平行に近くはなるのですが、それでも「席」ですからね。ああ、フルフラットのビジネスクラスにするべきだった、というか家で布団で寝ていたい、そもそも旅行3週間って長すぎるだろ、と猛烈に後悔しました。いくらプレミアムでも、所詮エコノミーということですね。



窒息


寝付くのに1時間くらい掛かった割に、40分くらいで起きてしまいました。睡眠のコスパが悪すぎます。なぜ起きたかといえば、呼吸が苦しくなったからでした。初めは飛行機の酸素濃度が低下して全員〇ぬのかと思いましたが、それは杞憂でした。杞憂でしたが全然問題は解決していません。深呼吸みたいにしないと苦しくなります。妻は隣で、すぴーすぴー寝てますから、一人で必死に深呼吸していました。ああ、家だったら多分こんなことになっていないし、悪化したとしても救急車にアクセスできるが、機内だからもう〇ぬしかないやん、と絶望していました。マジで飛行機には引き返して欲しかったです。

30分くらいでだんだん落ち着いてきました。妻が起きたので呼吸困難事象を報連相したところ「その時に起こせや!」と怒られました。優しいなあと思います。そして十日後、高熱でうなされて妻を起こすことになります。

その後は爆睡しました。寝れるもんですね。起きたのが日本時間で朝9時頃でした。起きたら、妻は『ローマの休日』を予習していました。結構なことです。



機内食



日本時間10時半頃、朝ごはんとなりました。機内食は、オーストラリアの日本人料理人が趣向を凝らして監修したと書いてありましたが、まあおいしくないです。機内食ですからね。機内食がまずい理由として、機内が乾燥して味覚が変になるからだと、さも人間様に原因があるかのように語る記事が散見されますが、別に地上でもまずいと思います。火を入念に通さなければならないというのはここまで大きなディスアドバンテージなのかと、毎回驚きます。

あとはまあ、野菜が多くて、僕が偏食なのもまずい原因でしょうね。当ブログの僕の発言は全て偏食家の発言であることに留意してくださいね。

逆に、特濃の味噌汁は僕には美味しかったんですが、妻には不評なようでした。

でも案外メインディッシュは完食できるんですよ。空腹というスパイスもありますし、独特の味が面白いのも一因かなと思います。二転三転してすみません。



食後にハーゲンダッツが出てきます。我が家の経済政策は戦時共産主義を採用しており、配給のアイスはポッキンチューに指定されています。物珍しい味に歓喜しました。哀しい特別感です。

その後は3時間ほど、旅行の計画を復習したりして過ごしました。唇が乾燥していることに気付き、ステロイドを持ってこなかったことを後悔し、妻が持ってきており歓喜するという事件がありましたね。本当に妻は準備がいい。本当に僕は準備が悪い。後述しますが、薬の担当だった僕が持参した薬はイブと冷えピタでしたからね。ワイは無能や



魂の入国審査


アリューシャン列島に沿って進み、グリーンランドを通過する14時間の旅もようやく終わりそうです。グレートブリテン島が見えてきて、ロンドン上空を右旋回しました。眼下に見ゆるテムズ川、遠くに新市街のシルエットが見えます。すぐにロンドンの西側にあるイギリスの玄関・ヒースロー空港に着陸しました。

JALへの名残惜しさと憧れのロンドンに着いた高揚感を胸に抱いて降機しました。寒い!長袖一枚しかないぞ!困りましたね、かなり。まあ、朝早かったですからね。

空港には日本語の案内がありません。英語ばっかり。案外読めるけど、やっぱり体力使いますね。



なんとなく歩いていると、パスポートコントロールがありました。特定の国の方はこちら、それ以外はこちらという案内。当然、日本は「特定の国」です。こういうのを見るとちょっと、得意になりますね。浅はかで唾棄すべき感覚ではありますが、やっぱりね。

「特定の国」の方は、機械で入国審査を突破できます。羽田や成田のパスポートコントロールと同じです。あ~楽ちんだな。特定の国だもんな〜。どれ、パスポートをセットして、カメラを見つめて……。

これが、上手くいかなかったんですよ。妻は悠々と突破して、心配そうにこちらを見つめていました。僕は必死にやりますが、まるでダメ。Go Back!ということで、係員に声を掛けました。Excuse me? Go there!これがこの旅初の英会話となりました。最悪ですね。thereは有人の入国審査スペースを指します。トルコ人曰く、僕の見てくれはアフガニスタン人らしいので、一抹の不安を抱えながら赴きました。

自慢ですけど、僕は大昔に東大の入試を突破しているので、人並み以上には英語できるんですよ。ほぼネイティブっすよ。インド系の入国審査官と対峙して、パスポートを差し出します。あれ?「はいどうぞ」って英語でなんていうんだっけ?しょうがないので無言で差し出しました。入国審査官がなんか聞いてきますけど、聞き取れない。あーもう全然ダメですね。東大英語を読みこなし・聴きこなした僕はもういませんでした。

必死の困り顔とOne more please。審査官は、にこやかに、ゆっくり喋ってくれました。「何日いるのか」「ONE WEEK!」「誰と旅行しているのか」「……WIFE!!!」これで突破できました。簡単簡単、恐れるに足りません。

補足ですが、多分、メガネをしていたから機械が上手くいかなかったんですよね。フィンランドで、日本人ビジネスマンがそんなことを言っていたので試してみたら上手くいきましたから。パスポートの写真もメガネ掛けてるんだけどなあ。



ラッキー・アーリーチェックイン



妻と合流し、電車に乗りました。日本でいう成田エクスプレスが25ポンド、地下鉄エリザベスラインだと13ポンドです。当然、地下鉄に乗ります。

イギリスが優れているところは、全ての支払いがクレカのタッチ決済で済むところですね。鉄道の改札も当然タッチ決済です。日本ではタッチ決済は普及途上ですから、さすが大英帝国だなと思いますね。

ロンドンっ子御用達の乗換案内アプリCitymapperを頼りに電車にたどり着き、40分ほどでトッテナム・コート・ロード駅に着きました。外に出ると、寒い!道が汚い!自転車が多い!そして、ロンドンだ!嬉しいったらありゃしないですね。ブルームズベリー公園でスーツケースを広げ、妻は簡易的に化粧をし、僕は長袖を羽織りました。そして、ホテルに荷物を預けに向かいました。

ホテルは、大英博物館近くのベッドフォードホテルを予約しました。本旅行は、妻がすべて調べ上げ、予約しました。ありがとうね。受付でパスポートを渡しました。

一応ホテルの予約を全部印刷してきたんですけど、これは1回も使わなかったですね。絶対にパスポートを提示するので、それですべて済みます。

すると、インド系の受付係が、不敵な笑みを浮かべながらYou are luckyとのたまいます。なんだ?部屋のアップグレードでもしてくれるのか?と思いきや、なんと、もう部屋に入っても良いといいます。これは有難い、部屋のアップグレードよりも有難かったです。

海外の揺れるエレベーターの洗礼を受け、部屋に入り、一休みしました。まだ何もしていないのに疲れました。



無予約大英博物館



イギリスといえば、大英博物館なんですよ。植民地帝国の威光を存分に感じることが出来ます。最高の気分です。ホテルから博物館まで徒歩5分!開館時間は10時で、10時15分くらいに正面玄関に行きましたが、もうかなり並んでいましたね。大英博物館を囲むように並び、入ろうとすると、係員に「予約はあるか」と訊かれました。「あるわけねえじゃん、無料やで?」と言いたいけど言葉が出ないので”No”と言いました。すると、別の出入り口に行け、と追い出されてしまいました。

イギリスの王立ミュージアムは基本的に無料ですが、予約もできるようです。そして、正面玄関は予約の列だったようです。が、当時はそんなことわからないので、はたして入れるのか、不安になりながら裏口に行きました。初っ端から躓いてますからね。



真裏の北口に並んで、手荷物検査を受け、入れました。入れたのですっかり笑顔の僕。まずは、ロゼッタストーンを観に行きました。ロゼッタストーンって知ってますか?ヒエログリフ解読の糸口となった、大英博物館の至宝です。エジプトにあったものですが、当然のようにロンドンにあります。



さすがに一番混んでいましたが、1分くらいでガラスの前に辿り着くことが出来ました。うわ~すげ~!あったりまえですけど、文字が刻んであるんですよね。すげ~な~



まあ、語るほどの知識もないし羅列してもキリがないので少しにしておきますが、これはアッシリアの何かです。当然のように建物の一部になっており、けっこう雑に扱われてる気がするんですけど、どうでしょう。



トーテムポール。どうぶつの森以外で初めて見ました。



エチオピアコーナーにある、アドワの戦いを描いた絵画。第一次イタリア=エチオピア戦争の激戦で、エチオピアが勝利しました。日露戦争と同じく、有色人種が白人に勝利した稀有な例です。

まあ、最終的には第二次イタリア=エチオピア戦争を経て、エチオピアはイタリアに併合され、イタリア領東アフリカを構成することになります。このくだりは、国際連盟の形骸化として世界史学習に出てきますね。


とまあこんな感じ。あとは、日本ギャラリーを三菱商事がバックアップしてたのが凄かったですね。

ここには翌日も来るので、お腹も減ったことだし、博物館を出ました。



出口はさきほど涙をのんだ正面入口。立派だね~~~

カップルに声を掛けられて、写真を撮り合いました。暑くなったので、長袖をバッグに結びました。寒いのは朝だけですね。



フィッシュアンドチップス



昼飯を求めて、そしてイギリスらしい食事を求めて、フィッシュアンドチップス屋さんに行きました。NORTH SEA FISHというチェーン店?です。ミニを注文しました。15分くらい待たされました。店員が暇つぶしにダンスするのを見ながら待ちました。

ミニを頼んだのに、とても多く、また美味しかったです。白身はジューシーでした。ポテトは、僕はそんなに好きではないですが、普通に美味しかったです。結局食べきれず、夜にまた食べました。



9と4分の3番線


試験と旅行の間隙の一週間、『ローマの休日』と『ノッティングヒルの恋人』を予習しましたが、もうひとつ予習したものがあって、それは『ハリーポッター』です。妻の強い希望で、第一作だけ観ました。まあそれなりに面白かったです。ホグワーツの制服に大学の卒業式を思い出し、ホグワーツ城に「これUSJで見たことあるな」と思いました。そのハリーポッターに、次のようなシーンがあります。ロンドンのキングス・クロス駅の9番線ホームと10番線ホームの間の柱に突っ込むと、9と3/4番線に入れる、というシーンです。ハリーがカートを押しながら柱に埋没します。



というわけで、キングスクロス駅には特設・9と3/4番線があります。改札外にあり、観光地になっています。並べばまさにハリーのような写真が撮れるのですが、2時間くらい待ちそうな感じだったので諦め、勝手に自撮りをしました。これは妻が「そのものの写真だけならネットに転がっている。その場に自分たちが行かなければ撮れない写真を撮るべきだ」と主張し、感銘を受けたからです。いいこと言うなぁ


さて、スーパーに寄って帰って12時間寝ました。

次回・イングランド銀行博物館で金塊を持つ。ホテルレビューもあるよ


0日目 出国編


2日目 テムズとともに

3日目 4枚目のひまわり


【ブログ10周年記念】途中で書き飽きた記事を味わう

 中学二年生の頃に、2ちゃんのスレに感化されて書き始めたブログが、なんと10周年を迎えました。この記事で212本目になります。17日に1本のペース。う~ん、多いということにしてください。

愛媛県の秘境駅・下灘駅への旅行を鮮やかに描いた2014年8月18日投稿『海を越えて下灘へ』が最初の記事です。それより前にも何本か記事があったのですが、あまりに悪い意味で中学生過ぎて、成人してから削除したのだと思います。『海を越えて下灘へ』も相当アレですけどね。


さて、これまで211本の記事を書いてきましたが、その中には「つづく」と書いて続かなかったり、「今後の課題としたい」として消息が途絶えたり、「その2」以降がない記事が無数にあります。これらをすべて完結させていたら、累計記事数はたぶん1300本くらいになったのでは、と思います。

そこで、10周年特別企画として、このような消息不明の記事を振り返り、次の10年の糧にしようと思います。



①指定方向外研究について(2016年4月15日)



変な形の『指定方向外進行禁止』標識を探っていこう、という趣旨です。最初に大風呂敷を広げて記事が出ない、という当ブログにありがちなパターンの例です。

実は、この記事、PV数が多いです(当社比)。なぜかというと、実は、この路線で有名な方がいらっしゃるんですね。本も出してらっしゃいます。



僕もこの路線でガチっていれば、その波にあやかれたかも……という後悔で、まずこの記事を挙げました。


②四国上陸作戦in2015/上陸編(2016年8月2日)




今でも親友の「福水クン(仮名)」と、四国に行った話。

当ブログで無数に繰り返される、旅行記の最初だけ書いて飽きるパターンの初例。まだ上陸しかしていないのに。

ただいま執筆中の新婚旅行記は、同じ轍を踏まないように頑張ります。


速攻で飽きたパターンの実例を他にも挙げておきます。

九州旅行1日目(2016年10月23日)

第三夜(2019年5月4日)

西海道中カブ栗毛1日目(2021年5月1日)


珍しい完結の例も挙げておきます。結構読み応えあると思います。

【MCS南部杯】盛岡競馬に行ってきた・その1



③穴馬後出し考察2鞍目(2022年3月29日)


競馬にハマっていた頃ですね。

人気薄なのに好走した馬について、後から理由を挙げていくという不毛極まりないシリーズなので、2回で打ち切りもやむなしかと思います。



④佐賀関鉄道その2(概略)(2022年5月20日)


地元大分にかつて存在した軽便鉄道・佐賀関鉄道について特集する予定だったシリーズです。

一旦概略で記事数を稼いで飽きるパターンですね。

本当に、やる気はあるんですよ、最初は。


⑤豊予海峡ルートその2(2022年東京シンポジウム)(2022年6月2日)



豊予海峡ルートにハマっていた時期ですね。




東京で開かれたお堅いシンポジウムに、私服の大学生二人が紛れ込みました。僕と、僕の彼女です。

こんなのに付いて来てくれるなら結婚もしてくれるわな、という感じがします。

豊予海峡ルートについては月報という形でその後も連載しましたが、僕よりガンギマリの熱烈推進派・佐藤樹一郎氏が大分県知事に就任したことで、冷めました。


⑥本郷を歩く・本郷三丁目(2023年8月26日)



コロナでほとんどキャンパスに行く機会がなかったので、
行く機会を自分で創出したシリーズです。七丁目まであるはずですが、三丁目で学生時代が時間切れでした。


以上が未完シリーズの例です。



でも、ここまで書いてきて思いましたけど、風呂敷を広げるって大事ですね。とりあえず書いてみる、を積み重ねたわけですから。自分、偉い。頑張った。

まあそういうわけで、今後も尻切れトンボ記事を量産していこうと思います。

単発記事の形式で積み上げていけば挫折もしにくいかな。

とにかく気持ちを新たに頑張ります。読んでね~





オマケ


壁紙変えたよ〜☆

【欧州新婚旅行】出国編(大分→羽田→ヒースロー)

『深夜特急』の沢木耕太郎は、その旅から10年後に、当時の手紙を読み返しながら大作を著したそうです。あえて時間を置くことで、旅で見たもの・感じたことが心に沈潜する、というようなことが書いてありました。

『秘境の旅人』のプー太郎にはそのような芸当は無理ですので、帰国初日から執筆することとしました。いや、高校時代に深夜特急スタイルの真似はしてみたんですけど、普通に旅のことを忘れてしまいました。ヌルい旅をしているな、と自省する日々です。


最近めでたいことに結婚しまして、また、最近かなしいことに退職しまして、丁度良いので、次の仕事までの空白期間に新婚旅行を敢行することにしました。

妻に尋ねたところ、ブログのネタにしてよいと、苦虫を噛み潰したような顔で言っていましたので、心置きなく書いていこうと思います。


全体を読めば旅を楽しみ消耗していく様子が分かり、一部を読めばその観光地のことが分かる、ということを目標に書いていきます。




準備


7月7日に資格試験を受験し、一切答え合わせをすることなく、現実を忘れて旅に出ることとしました。受験勉強は辛かったですが、その後にヨーロッパ新婚旅行が待ち受けているので頑張れた、という感じでした。来年からはどういうモチベーションで受験しようかと不安になります。

15日が出発の日だったので、1週間の準備期間がありました。結構暇でした。まあぼちぼち、旅の時間を一分一秒無駄にしないように様々な準備を施しました。例えば、スマホの不要な通知を切ったり、家賃やクレカの支払いに備えて口座のお金を移動させたりです。尤も、読み進めれば分かるように、旅先で一分一秒を浪費しまくることになります。

ほかに、冷蔵庫の中身を減らしたり、冷蔵庫を節電モードにしたり、ゴミ出しをしっかり済ませたり、トイレの便座温め機能を切ったりしました。旅程は8月5日までの21日間に及ぶので、完璧にしておきたかったのです。

なぜ三週間も旅に出るかといえば、無職で暇だからというのもあるのですが、ヨーロッパまでの往復交通費が馬鹿にならないので1回でしゃぶり尽くしておきたいという点で夫婦の心が完全一致したからです。まあ新婚旅行だし!?ということです。

読み進めれば分かるように、10日目くらいで飽きて帰りたくなりました。


出発当日。5時くらいに起きて、前日にダイレックスで買っておいた惣菜を食べ、厳重に火の元の電源を消して回りました。どうしても何か忘れているという感覚は拭えないものの、7時頃出発。あれだけ事前に示し合わせておいたのに、玄関の鍵を閉めたことを明確に確認することを、二人とも失念していました。まあ幸い結果的に忘れ物もなく、鍵も閉まっていました。これはどうにもならんですね。

最寄りのバス停までスーツケースを転がします。預入手荷物運賃を節約するため、そしてなるべく身軽であるために、二人でスーツケースひとつで旅に出ました。トランクひとつだけで浪漫飛行へ、ということです。転がしながら、意外と転がすの大変だな!と感じました。一つにして良かったと思います。

祝日なのでバスは空いており、すぐに大分駅に着きました。大分駅から空港バスに乗り込みます。スマホ事前購入で100円引き。それでも1人1500円します。なぜなら、大分空港は天竺よりも遠いからです。直行高速バスで1時間強かかります。成田国際空港でも許されない遠さです。例えば、某交通系youtuberは大分に来るときに福岡空港を使うそうです。これは極端ながら、まあそのくらい遠いです。結局、すべては広大な別府湾を回り込まなければならないのが悪いので、県は湾を縦断するホバークラフトを推進していますが、事故多発で難儀そうです。



大分空港にて


ともかく、大分空港に着いたのが8時半くらいでした。10時半の飛行機なので、まずまず常識的な時間でしょう。さて、筆者はワンワールドアライアンスメンバー・日本航空のステータス修行を敢行した暗い過去があるため、当然、ロンドンまではJALを利用します。JALの機械でチェックインを済ませようとすると、なぜかエラーが出ました。二人でオロオロとスタッフに尋ねると、国際線特典航空券の経路だから窓口で手続きせよ、ということでした。

そう、今回は往復ともにJALのマイルを使った特典航空券なのです。先述の修行で自動的に貯まったマイルや日頃のクレカ利用、陸マイラー的ポイ活、楽天ポイントのマイルへの交換など総動員でかき集めたマイルは二人で約12万。これをロンドン便で7万マイル、帰りのヘルシンキ→羽田で4万7000マイルで利用しました。

例えば、行きのロンドン便はプレミアムエコノミーで予約しましたが、これを普通に予約すると二人で約95万円でした。これをマイルでとると、7万マイル。燃油サーチャージは自腹ですが、それでも1マイルが約12円の価値を帯びることになりました。わざわざ「普通に予約した場合の運賃」を調べる僕の浅ましさを除けば、特典航空券、素晴らしいでしょう?

この話には続きがあります。お願いなのでもう少し喋らせてください。JALの国際線特典航空券は、国内移動分が完全無料で付いてきます。つまり、今回は大分→羽田→ロンドン・ヒースローと2回乗るわけですが、この大分→羽田部分は完全にオマケで付いてきます。僕はこの説明で、年会費が掛かるクレカを渋る妻を説き伏せました。マジ最高です。

そういうわけで、オマケ航空券なので、機械では対応していないということでしょう。全く結構なことです。タダですからね。快く窓口に並びました。

窓口でロンドン行き・ヘルシンキ帰りの異常経路を見せたからか、スタッフの方が「新婚旅行ですか?」と声をかけてくれました。僕は前日にGUで買って不必要にずっと着けているサングラスを外し、「浮かれていてすみません」と謝罪から入り、和やかな会話を楽しみました。

スーツケースを預け、空港のカードラウンジに入って休みました。カードラウンジとは、クレカのゴールドカードを持っていれば誰でも入れるちゃちいラウンジのことです。僕の異常性を強いて挙げるならば、最寄りの大分空港にJALのサクララウンジが無いにもかかわらず、JALのステータス修行を敢行した点、これに尽きるでしょう。修行の意味が半分くらいないですね。



そういうわけで、上級会員であることを全く活かせずに佇んでいると、誰かに声を掛けられました。振り返ると、先程の窓口のお姉さんがおり、出発前に良かったらとお手紙を頂きました。新婚旅行を祝福するメッセージに妻と大喜びしましたが、それにしても、ラウンジまで探しに来るとは、JAL恐るべし!一生付いていきます!と忠誠心を固くしました。

サクララウンジはないものの、上級会員は上級会員ですから、飛行機には優先搭乗できます。ほら、空港で先に「なんちゃらクラブのお客様をご案内していま~す」とか言って、したり顔のジジイが飛行機に吸い込まれていくじゃないですか。アレですよ。僕、なんちゃらクラブに入ってます。ですから、得意げに妻と優先搭乗しました。ところが、機内で妻が「優先搭乗は恥ずかしいから普通に入りたい」と言っていました。僕とは全く感性が違う妻の言葉に、この人と結婚してよかったなあと思いました。僕は、全然したり顔で優先搭乗したいです。

そんな妻も、国内線ではWi-Fiが無料なのに国際線では有料であることに関しては激怒していました。ともかく、そういう風に羽田に着きました。この日は天気が悪く、線状降水帯が発生するかもと言われていたので、無事に飛んでつくづくホッとしました。

国際線は深夜だったので、スーツケースは預けたまま、東京の友人と昼飯・カラオケ・呑みに行きました。資格試験勉強のため、節約のため、酒に弱いため、友達が少ないため、無職のため、飲み会は半年ぶりでした。久々に呑むビールはたまらなかったな~



羽田・国際線サクララウンジ



20時半頃に羽田に戻りました。今度は国際線なので第三ターミナルです。先述の修行の際には無限に羽田ー山形を往復していたので第一ターミナルには足繫く通ったのですが、第三ターミナルは久しぶりです。コロナ前ぶりかな?いや、厳密には、その山形修行の際に、家に帰る交通費を節約するために第三ターミナルで野宿したことがあります。24時間開いてますから。まあ、寝坊して朝の飛行機に乗り損ねたので、ただ身体を痛めただけで家に帰ったんですけどね。

ともかく、上級会員としては初めての第三ターミナルです。深夜1時の飛行機なのに21時前に来る理由は、お分かりでしょう、国際線サクララウンジです。あったりまえですが、国際線のラウンジの方が国内線に比して著しく豪華です。国内線はドリンクだけですが、国際線はメシがあります。タダです。



まずは名物のビーフカレー。これを食うために修行したと言っても良いくらいなので感動しました。修行費用30万円のカレー、非常においしかったです。肉は大きいし、全体に牛肉が溶け込んでいるのでどこを食べてもおいしいです。全てのカレーは過去になりました。



普通にうどんもおいしかったです。こういううどん好きなんですよね~



お酒も色々ありました。僕はアルコール弱いのでお酒分からないんですよね~悔しい話

アルコール弱い勢向けに、ノンアルのスパークリングワインがあったので、少々嗜みました。鼻に抜ける香りがよい、と妻は語ってました。何を知ってんだよ、と僕は思いました。

また、写真はないですが、ノンアルのビールが缶で冷蔵庫にストックされていました。缶で提供されるのが一番生々しく無料を実感できるので、試しに飲んでみました。飲めたもんじゃありませんでした。



妻が撮った和食風の諸々。妻には好評価でしたよ。

ネットにはラウンジ専用アプリで食事を注文するとありましたが、2024年7月現在はセルフビュッフェ方式でした。量が調整できるのでセルフの方がよいですね。

アプリは、シャワーの予約に使いました。混んでいるかと思いましたが、すぐに順番が来ました。受付でシャワーのカードキーをもらい、ついでに歯ブラシセットももらい、サッパリしました。



ネットでは「一流エアラインのシャワーとは思えない」と酷評されていましたが、別に普通でした。上にシャワーがあり雨みたいになる海外風ですが、手に持つシャワーも付いてますし、水圧も強かったです。

カスなのは歯ブラシでしたね。さぞしっかりしたものだろう、家で使いまわしたろうかなと思っていたのですが、蓋を開ければ使い切りの紙製のSDGsでした。全く、一流エアラインの歯ブラシとは思えませんね。



外貨両替のハナシ



時間が前後しますが、出国審査の前に外貨両替をしました。後世に読む方が「こんな円安で両替して馬鹿みてえ」と感じることを祈っていますが、レートは1ポンド=220.54円でした。この日の相場は205円くらいでしたから、大体15円、7%くらい手数料が乗ってます。これには僕も狼狽えましたね。この両替所は日本空港ビルデングというところですが、羽田最安と噂の両替所だったからです。最安でこれか、と思いました。

まあ現地で現金を使う機会は無さそうだし、実際イギリスでは一切使いませんでしたが、まあお守り代わりということで1万円分くらい替えました。

ちなみに、ユーロはレートが179.53円で、相場は172円くらいでしたから、手数料は4%くらいでした。クレカで払っても海外事務手数料+為替手数料で少しは取られますから、これくらいの両替手数料は許容範囲かと思います。

それよりも重要なことは、まあ僕がムチムチの無知だったのですが、外貨両替すると、海外のコインは出ないのに日本円のコインは出てきてダルいということです。

つまり、結局海外でコインを使う場面はありませんでしたが、例えばトイレなどを利用するのに海外のコインが必要かなと思っていたので、これがダルかったです。また、端数の日本円が返却されるのも、荷物が重くなり困りました。まあ後者については、空港には募金箱がありますから募金すればいいんですけど、当方ケチなので……。そういうわけで、事前に銀行等で両替していくのがベストかなと思います。


さて、サクララウンジを出たのですが、その足で上階のサクララウンジ・スカイビューにも寄ってみました。実は、今回乗るロンドン行きの深夜便は機内食が少ない代わりに、このスカイビューラウンジが誰でも使えるのです。「カレー食っとけ」ということですね。だから、さぞ賑わっているだろうと思ったのですが、人はそこまでいませんでした。そして出発のゲートに行くと、いっぱい人が並んでいました。時間が遅かったからかな?それともみんなラウンジに興味ないのかな?ラウンジのためにわざわざ修行した僕ってなんなのかな?と思いました。

もう一つ本当のことを言えば、今回我々はプレミアムエコノミーで予約したのですが、プレエコだと上級会員じゃなくてもラウンジ使えるんですよね。もう本当に修行の意味がないです。今のところ、優先搭乗・したり顔だけ。はーーーーー


次回、出国。機内で窒息し、入国審査引っ掛かって、大英博物館に入れず泣く、という話をします。

当ブログはディアゴスティーニ方式なので、次回からは文章は短くなる予定です。お楽しみに。