2024年9月15日日曜日

【欧州新婚旅行】衛兵交代式リベンジ(4日目)

 今日はやることが少なめです。いい加減疲れてきましたからね。

3週間もヨーロッパにいるのですから、毎日走り回っていたら大変です。「住むように旅をする」という言葉を言い訳に、ホテルでゴロゴロするのもまた贅沢なものです。



再び来ました、バッキンガム宮殿。前日と比べて人が多いです。なぜなら、前日には衛兵交代式がなく、今日はあるからです。

日付を間違えた結果とはいえ、その両方のバッキンガム宮殿を知っている日本人はレアではないでしょうか。


9時半頃に着きまして、11時の開始まで1時間半。せっかくなので最前列で待ちましたが、これがなかなか苦行でした。いくらロンドンの緯度が高いと言っても、普通に暑いし、何より直射日光がギラギラです。


そんなこと全く考えていなかったので、手元の道具でなんとか暑さをしのぐ必要がありました。しかし、碌なものを持っていませんでした。Doveの制汗デオドラントスプレーの試供品(妻がジュースだと思って2個も受け取ったもの)をシューっとして一瞬の涼しさを味わうのが関の山でした。


妻なんか、隣の女性の日傘にこっそり入り込んでいました。我々はこの反省を踏まえて、以後日傘(雨傘ですが)を常備することになります。

とはいえね、天下の衛兵交代式ですから、待っていられます。いや、よく待っていられたなとは思いますけどね。



バッキンガム宮殿の旗は、国王がいるときは王室旗になっているそうで、この日は王室旗でした。昨日はユニオンジャックでしたから、両方見れたことになります。僕はいいこと探しが得意ですね。



11時になり、衛兵の行進が始まりました。交代式自体は門を潜ってから行うので、この場所からは観れません。よって、行進を観ることが我々のメインとなるのですが、やはり素晴らしかった。来た甲斐があるなぁと思います。

ただ、意外と衛兵の人数が少なかったですね。しかも、中で行われる交代式(なのかな?)が長い、長い。30分くらいあったでしょうか。当然その間も灼熱地獄ですから、はよ終われと思いました。一応賑やかしで音楽の演奏もあり、周りの欧米人はそこそこ盛り上がっていましたが、僕は別に楽しくなかったです。



その間に、なんか昨日見た気がする騎兵隊の行進もありました。デジャ・ヴですね。

ところで、この写真の左側に、黒人男性の背中が写り込んでいるのが分かりますか?僕たちは最前列に並んでいたのになんでこの人は僕たちの前にいるのか?

それはですね、車椅子の方のご家族なんですね。車椅子の方が最前列に入り込めるのは分かりますし、家族もいいと思いますけど、この人、座らないんですね。警察は行進が始まったら座るように指示していたのに、ですよ。

後ろの方からSIT DOWNの声が飛びますが、この男性はお構いなし。凄い神経をしてます。やっぱり思いますよね、本当に家族なのかよ、と。


僕は外国人のメンタルに感心していましたが、妻は憤りっぱなしでした。妻は何よりも不公正が嫌い、曲がったことが大嫌いです。妻が入り込んでいた日傘のお姉さんがマナーの悪い家族連れに良い場所を取られていたことにも怒っていました。妻にはほろ苦い時間となったようです。



長い交代式を終えて、ようやく夜勤明け?の衛兵が出てきました。見応えあるなぁ

ようやく終わった、という気持ちでした。



長い式が終わり、ぼちぼち散歩して、昨日も訪れたトラファルガー広場に来ました。

広場では妻のオシャレな写真が撮れました。後ろの時計台も相まって、さながらスペイン広場のアン王女・オードリーヘップバーンのようでした。言い過ぎかな?

ともかく、後々スペイン広場には行く予定なので、現地ではもっと良いのが撮れるのだろうかと不安になりました。



昨日はナショナルギャラリーに行きましたが、今日はそのお隣のナショナル・ポートレート・ギャラリーがお目当てです。

肖像画博物館ということで、イギリスの歴史にまつわる様々な偉人が飾られています。特に金属探知機などはなく、ヌルッと入りました。



調べたところによると、博物館で一番の目玉はシェイクスピアのようです。

教養の代名詞・シェイクスピアですが、僕は全く、疎いです。演劇に興味がない。

大学時代に友人に引っ張られて何度か行きましたが、まぁ、悪いものではないが、映画の方がいいなぁと思いました。

そんなことをシェイクスピアの前で考えていました。


イギリスの偉人といえば、セシル・ローズですよね。アフリカ縦断政策の帝国主義者で、僕の推しです。同担拒否ですよ!

勇んで肖像画を探しましたが、しかし、昨今のBLMの流れからか、単に世間ではそこまで有名人ではないからか、ローズの肖像画は見つけられませんでした。

悲しい話です。オックスフォード大学にあったらしいローズの像も撤去されてしまいました。しかし、いつの日か必ずや名誉回復がなされるはずです。ゴリゴリの帝国主義者なだけで、言うほど悪いことしてないですから。



ガックリですが、それでも帝国主義成分を色々探していると、インドっぽい絵を見つけました。1757年とあります。プラッシーの戦いですね。イギリスがインドからフランスを追い出した戦いです。約2世紀に及ぶ植民地支配の起点といってよいでしょう。

あまり肖像画らしくはないですが、植民地要素を見つけて満足です。


一点気になるのは、掲げている旗はなんの旗だろうかということです。ユニオンジャックに赤地。イギリス東インド会社のものではないです。手元の「植民帝国旗章図鑑」にも見当たりませんでした。

Yahoo知恵袋で尋ねたところ、レッドエンサインという植民地派遣陸軍旗だという答えがつきましたが、調べてもよく分かりませんでした。



セシル・ローズの絵がなかったのでいくぶん消化試合的なポートレートギャラリーですが、この部屋は気に入りました。結局、たくさん絵があるというだけですばらしいですね。



そういうわけで、この日の見物は終わり。バスでベッドフォードホテルまで戻り、次なるホテルに向かいます。

今回の英国の1週間の滞在の中で、ホテルを2箇所に分けて泊まります。なぜなら、その方がロンドンの色々な風景を見られると思ったからです。よい心掛けです。

もっとも、ベッドフォードホテルでゴロゴロしてる最中は、なんでホテル移らなきゃなんねえんだよ、荷物まとめるのダリいよ、と思っていました。

しかし、旅を終えて振り返ってみると、やはり立地が良いとはいえベッドフォードホテルは高かったので、安いホテルに移って良かったなあと思います。



御託はともかく、次のホテルはハイド・パークの目の前にあります。

ロンドンの中心部は、正方形を4分割して、第二象限がハイド・パーク、第四象限がグリーン・パークと考えればよいですが、ホテルはハイド・パークの上辺に面しています。地下鉄駅チカでよい感じです。

このホテルを起点に、ロンドン西部の観光をすることになります。



部屋はそこそこ綺麗でした。

ちなみに、窓の景色はゴミ捨て場でした。晴れやかな気持ちになりますね。



次回!そんなに楽しくなかったポートベッロ・ロード、一番のお気に入りのV&A



0日目 出国編

1日目 大英帝国の風を感じて

2日目 テムズとともに

3日目 4枚目のひまわり






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