山奥に幽閉された未舗装県道・大分県道715号木田神崎線。もう二度と行政の目に留まること無く朽ちていくだろうと思われたこの道路に、劇的な変化が起こった。715号の今をご覧頂こう。
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前回の調査→【道路報告書】大分県道715号木田神崎線/入口編
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地図
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大分県道715号木田神崎線・山側入口
前回来た時よりより一層物々しい雰囲気で、強い調子の看板が並ぶ。
何やら、工事が行われたらしい。
マニア気質な友人2名と調査に向かう。
r715・山側入口~戸保の木隧道
土木建築事務所に連絡し、r715に突入する。
この区間は前回来た時と同様に鬱蒼とした森林の中を貫く。
今回は晴れているが、日差しの恩恵は受けにくい。
戸保の木隧道
なんと、今後の工事でこの世界隧道遺産のようなモノに登録されるべき
この手掘り感満載の男気溢れる隧道・戸保の木隧道は
取り壊され、切り通しにされてしまうらしい。(大分県土木建築事務所)
もう二度とこの水も滴る良い隧道に会えないかと思うとそれだけでも充分悲しいのだが、
この先にはそれ以上に、この偉大なる険道の根幹を揺るがす改良が現れる。
戸保木集落・三叉路
これから県内屈指の険道区間に入ろうかと思ったその矢先、
衝撃的な光景が現れた。
なんと!新しい道が出来て、三叉路が形成されている!!!
戸保木集落には徐々に活気が戻っており、この日は居なかったものの
集落に通って農業をしたりする人が少なくとも3人は居るらしい。
また、この付近には『戸保ノ木街道』という手製の看板が設置されていた。
それ自体は良いことだが、上の写真には更に1つ、おかしなところがある。
それは…
r715旧点線区間
ダートが、点線区間が、
簡易コンクリで舗装されていたのである。
行政の魔の手とでも呼ぶべきこの所業により、
数少ないダート険道はまた一つ消え去ってしまった。
戸保木大橋
戸保木大橋は未だに健在、というか、きっとどうしようもないのである。
さて、そろそろ点線区間、いや旧点線区間も終わる。
もう終わりか…と思っていると
r715旧点線区間
唐突に砂利道が現れた!どうせなら舗装しとけよ!
路上の石などは綺麗サッパリ片付けられていたが
ギリ舗装はされていない?ということで
酷道愛好家の皆様、どうぞお訪ねください。
新道路神崎側入口
さて、次はいよいよ先程から気になっていた新道路の件だ。
戸保木に人が居なかったため詳細を聞くことは出来なかったが、
おそらく戸保木線とかそういう市道であると思われる。
いずれにせよ、この道路の完成により戸保木の交通事情が
改善されたわけである。
例によって突入。
新道路
かなりの急勾配、アップダウンが激しく、戸保木集落に着くまで2回ヤマがある。
なお、ページ上の地図は僕が記憶と写真を基におおまかに書いた線であるため、
実際とは異なる所があると思われる。
新道路
2つ目のヤマを登り切ると、眼下に戸保木集落が見えてくる。
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この後我々はr205旧道調査へ向かった。
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平成28年3月21日
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