平成26年度冬の青春18第1回『北部九州一周旅』/Part1

この日、目が覚めたのは朝の4時30分だった。
生憎、この地域はそんなに早く一番列車は来ない。ゆっくりと優雅な朝食を食べ、5時30分すぎにようやく駅に向かって歩を進めた。
外に出て思ったことは、「暗い!」だ。夏のあの爽快な青空に魅了されていたため、ここまで暗いとは思っても居なかったのだ。無論、冷静に考えればわかることだが。冷たいし寒い。
 その後815系の一番列車に乗り込み、中津まで行く。
車内には勉強をしながら通学をする学生が居た。僕は悠然と旅に出る。しかし、大変だなぁ……。そういえば、夏は事故で遅れたなあ。

これから向かう第1の目的地、豊前松江駅は海の近くに有り、なおかつ駅舎が木造という中々の優良物件だ。個人的に海の見える駅は好きなので、期待が高まる。
中津で乗り換え、415系のロングシートに乗車。豊前松江駅で降りる。
 海沿いにあるとはいえ、そこまで景観が良い訳では無かった豊前松江駅。少しはガッカリしたもののある程度「こんなもんか」という心構えは出来ていたので、ご愛嬌。
それでも跨線橋を登ると少し曇った周防灘を悠々見ることが出来て、それはそれなりに良い景色だった。
さて、そうして僕が駅名票を撮っていると駅舎から駅員に声を掛けられた。
「ここ有人駅だったのか」と思いつつよく聞こえなかったので「なんですかー?」と聞き返すと、こう返って来た。
「撮るのはもう構わんけど、列車の邪魔しないでよ!」
至極正論である。そう、貴方は正しい。駅構内で撮らせて頂いているのに、列車の運行を邪魔するなど大変嘆かわしいことだ。しかし、だからと言ってただ椅子に座って跨線橋を撮り、少し立って駅名票を撮っていただけの人物にそういうことを言うのはどんなもんか。いや、言っとくべきだろう。だが、言われた方の気分を考えて欲しい。不愉快だ。その後「あのー…」と駅員に声をかけて18切符を差し出すと、「いや切符がどうこうじゃなくてね、列車の迷惑になるのをやめて欲しいのよ。…」と色々説教されてしまった。僕は18切符に印を押して貰いに来たのであって、切符がどうこうなのだが……。
結局「すいませんでした。」と何の謝罪かもわからぬ謝罪をし、印を押してもらった。
気分が悪かったので、列車を一本早めて松江駅を発つ。二度と来るか!折角の海も陽に当たる跨線橋も、趣ある木造駅舎も台無しだ!
まぁ自分も有人駅ではより一層大人しくしていよう、と一応反省し次を目指す。
西小倉で鹿児島本線に乗り換えをする。ところで、いつも思っているのだが、九州の「急行」制度はどうなっているのだろうか。バスの話になるのだが、『スーパーノンストップの停車が2つ増えました!』意味がわからない。

西小倉駅でソニックを見送り、荒尾行き快速に乗車。
荒尾快速を黒崎駅で下車。『福北ゆたか線』という愛称が分からず「そんな路線あったっけ(困惑)」と戸惑い、乗り換えに焦る。筑豊本線と言ってくれ…。
そんなこんなで乗り換え、817系3000番台…通称白缶に乗車。
ケツが痛くなると聞いたが、なるほど確かにこれは痛い。少しの乗車でそう感じさせるのを見受けるに、中々レベルは高そうだ。
筑前垣生駅で下車。中間駅の隣駅だ。TRICKを思い出す。(仲間由紀恵…)
遠賀川を渡ってすぐの場所にあるこの駅からは、遠賀川の橋梁を渡ってくる列車がよく見える。ホームは湾曲し、上りと下りで高さが違っている。段差がある、と表現しようか。
駅の周りの風景は閑静な住宅街といった場所で、のどかで平和な空気が漂っていた。
さて、僕が何故この駅を訪れるに至ったかというと、駅舎が素敵だからだ。燻し銀のような、閑静な町並みに合った木造駅舎だ。しかし、平成26年の7月から駅員がいなくなったようである。また一つ無人駅が増えた、ということだ。悲しいものがある。香椎線は終着駅が無人駅だそうだ。びっくりだぜ。
しかし駅舎内は清潔に保たれており、本のコーナーもある。
日本文芸全集を列車の待ち時間に読む人がいるかはさておき、駅前もほがらかな光景だった。駅舎の隣には木が植えられており、木造駅舎とお似合いだ。
無人駅だが比較的列車の本数は多い。列車に乗って次の駅へ向かう。
次は勝野駅。ここに訪れた理由は深く語っておかねばなるまい…。僕は、この跨線橋が好きなのだ。別に橋ヲタクとかそういう酔狂なモノに目覚めたわけでは無い。
…僕が5歳の頃だ。某TSUT◯YAで僕はドラえもんを借りた。かなり昔のだ。
作品が4本入っていたのだが、そのうち1本がドラえもんじゃない、別の似たような古いアニメだった。
どこか荒涼としていたアニメだった。正直余りよく覚えていない。
その雰囲気にどこかこの殺風景な中にある跨線橋が似ていたからである。
もうお分かりいただけただろう。訪れた理由、非常にぼんやりである。流して結構、読んでくれてサンキュー。

荒涼な場所に、佇む跨線橋……。ええやん!
この地域には昔、鉄道路線が通っていた。
『宮田線』という路線だ。
この遺構を見るべく、少々歩いた。
さて、10分程歩いたか。
ガーター橋の遺構が残っていた。しかし、その周りにはロープが掛けられ、さながら外部からの接触を拒んでいるように見えた。
しかし所詮ロープ。いくらでも乗り越えることはできるが、ここはロープが掛けてある意志を尊重しよう。
取り敢えず、外から撮る。
良い塩梅に歴史を感じさせる、風情がある良い遺構だった。
その後、勝野駅に帰る。陽は頂点に達し、真昼時を知らせる。
本当は何か現地で買いたいものだが、如何せん僕が行く場所には何もない。(何もない場所に行ってるのである。)
だから、コンビニ弁当。独特の米粒の食感が凄くクールだわ…。
乗車し、次の駅へ行く。






Part2に続く!


~番外写真集~

跨線橋から、海が見える。
上から。周りには特に何もない。
垣生駅改札。
ホーロー?の駅名票が良い雰囲気出してる。
駅の隣の大木。
立派にすくすく育ってる。
遠賀川の橋梁
良い景色!

END

豊後豊岡駅で485系(H26/12/27)

概要…
 年末も走る、九州唯一の485系Do32編成。一度大分駅で駅撮りしたことはあったが、走行中の写真を撮っていなかったので豊後豊岡駅へ行った。だが…


 駅の近くのカーブで有名な豊後豊岡駅。ダイナミックにカーブを曲がってくるDo32を撮りたいな、と思い早起きして行った。
ホームの端っこに三脚を立てて、ソニックでたっぷり練習。最初のソニックは少し上が空いていて、それが悪いかな。
しかし、やはりダイナミックなカーブである。
顔がカッコいいし、最高やな883!

 その後通った延岡貨物はデジカメで撮ったけど面も側面も影という残念の極みな写真に。
415系を見送ったりしながら485系を待っていると、直前にソニックが。今度はまぁそれなりに良いんじゃないでしょうか、とそこそこ満足して485系に挑む。が。
どうぞ罵ってください。

ソニックを撮るテンションで撮ったら編成が短かったんや!5両って案外短いね!
まぁ分かったところであまりどうしようもないのだが。縦にして短い編成を活かして顔も体も全部収めるとかいうのもアリだがちょっと難しい。
そもそも望遠レンズが欲しい。どうにかして買ってもらえんやろうか。
しこりを残して家に帰る。






以上

千綿駅(大村線)

千綿駅探訪記

  全国的に知名度は高い方である長崎県。ハウステンボスやグラバー園、浦上天主堂や被爆地としての平和都市、出島等々他県人でも長崎についての情報が溢れ出てくる。ざっと見るとどうも人工物が多い気がする。今回訪れたのはそんな長崎の『自然』が楽しめる駅である。
長崎への道のりはカット。知りたい酔狂な方は『大村線・千綿駅へ征く』までどうぞ。大体このページと似たような事書いてるんでそっち見れば万事解決だと思います。
 さて、先程も書いた通り『長崎』と言えば全国に響く知名度の高い名前である。しかし、長崎県内の地理に話が及ぶとちょっとわからない。無論地名は分かる。出島的ポジションの平戸、バーガーの佐世保、そして県庁所在地長崎、他にも諫早島原松浦など。だが、地理だとどうだろうか。どこがどこだかサッパリ分からない。(少なくとも僕は、だ。)

 だから、大村線と知った時もどこだかわからない。『久大』とか『豊肥』『日豊』とかそういう系のネーミングかな、とも考えたが分からない。
調べると、どうやら大村湾の海岸線に沿った路線だということが分かった。なるほど、海沿いだと良い景色と出会えそうだ。
ところで、問題です。
長崎県と北海道、海岸線はどちらが長いでしょうか!


 正解は北海道。しかし、かなり迷ったに違いない。実際、北海道の数には北方領土を含めての長さなので、北方領土を除くと長崎県が第一位である。
離島の数が全国一であるのと合わせて、本土の海岸線がかなり入り組んでるのが原因であろう。半島がいっぱいある。よくわからないくらいある。それが長崎県。
長崎半島、島原半島…平戸は島なのか…西彼杵半島?なんて読むんだ…といった具合。てんやわんやだ。
 快速シーサイドライナーに乗っても目的地には停車しないため、普通列車(シーサイドライナー塗装)に乗車。紛らわしい。
30分弱列車に揺られると目的地に付く。その名も『千綿』駅!

この駅の魅力はなんといっても圧倒的な海にある。線路を渡ったらすぐに海だ(線路内に立ち入ってはいけません)。これは、線路の向こうに国道を挟んで海がある下灘駅よりも海という点では圧倒的に勝っているのではないだろうか。
改札を出ると数メートル先は海。そこから見渡す大村湾。グレイトヴァケイションである。

残念ながらこの日は天気が優れず分厚い雲が青空を覆い、海もそれに伴って暗い色になっていた。あぁ、無念。
しかし、もう一つ興味深い点があった。駅舎である。無人駅の味わいある古い木造駅舎は、見るものを魅了する。青い駅標もレトロでノスタルディックな雰囲気を漂わせる。潮騒の音に耳をすませると、心も大村湾の様に穏やかになる。





その後は気動車に揺られて帰路に付いたが割愛。

18きっぷポスターの話題でもしよう。
実は喜ばしいことに、平成26年度冬期青春18きっぷのポスターに千綿駅が選ばれた。それを知るのは千綿駅を訪れてから3ヶ月後。万歳三唱だ。写真の構図は海際を通る線路と黄昏の海、空。
キャッチコピーは18時16分 小さな改札をくぐった。 大きな夕日が迎えてくれた。 その一瞬が一生の思い出になる。』
冬の18時16分に空がこんなに明るいかはさておき、この写真、線路の微かな輝きまで計算されており、レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』に使われた”絵画の科学”を知った時のような印象に襲われる。
キャッチコピーは時間シリーズ。改札をくぐったらすぐ視界が爽快に広がる具合は、行かなきゃわからない。180度海の大展望で、この駅を表すには、かなり的を射たキャッチコピーだと思う。素晴らしい。
千綿駅では記念してイベントを行うらしい。この景色が永遠に続けば良いな。

新年の御挨拶

新年あけましておめでとうございます。

2015年も様々な分野で精進して参りますのでよろしくお願いします。

私事ですが、担任が「2年生3学期は3年生0学期」とかいう訳の分からん事を言っている通り、4月から僕は受験生です。

夏頃までは活動を続ける予定です。その後は受験へまっしぐらで、恐らく浮上することも無いと思います。

その点ご了承ください。

改めまして、今年もよろしくお願いします。





こういう定型文のような挨拶は好きだけど実際にやるのは嫌いだ。

下ノ江大俯瞰(H26/12/25)

・下ノ江大俯瞰(H26/12/25)

概要…
 イエス・キリストが生まれて2000年近くが経った昨今。クリスマスだのなんだのと世間は騒がしく、とても忙しない。僕は陸橋奥で貨物を収めた後に、列車で初めての下ノ江大俯瞰に挑んできた。撮影に、イエス様のご加護はあるだろうか。


 下ノ江大俯瞰といっても、まずは場所を説明した方が良いだろう。そもそも下ノ江というのは佐賀関地域の付け根の辺りにある小さな地域で、行政上は臼杵市に入る。詳しくはここ(お立ち台通信)を参考にされたし。注意点としては、下り列車撮影の側は歩道があるが、下ノ江駅の撮影の方は歩道が無い点だ。トラックが行き交うバイパスの為、注意が必要。
さて、815系列車に乗って下ノ江駅まで移動。下ノ江駅から北の方角を眺めると、撮影地であるバイパスが高くそびえているのが見える。遠そうに見えるが徒歩20分である。

下ノ江駅の駅舎は合わせて見ておくべきポイントである。かつては有人駅で賑わったのだろうが、今では寂れた無人駅。 閉鎖された切符売り場の姿が虚しい。木造駅舎であり、駅のすぐ近くには鉄道災害を憂慮した稲荷神社がある。説明文には『工事の関係で神社壊したら事故って結構死んだからまた作ったら、収まった。でもまた壊したらまた事故った。だからまたまた作った。』旨の文章が書かれていた。うーん、なんとも。超常現象とでもいうべきか。どうなんだろう、と考えつつ撮影地を目指す。
 道中バイパスの標高にたどり着く為にかなりの急勾配の生活道路を上り、車が遠くの信号機の点灯に合わせて数台通り過ぎるようなバイパスを暫く歩くと視界の左手に雄大な景色が広がる。鉄道が無くても思わず息を飲むような大自然。更に今日はクリスマスということでキリスト様のご加護か、まさに『雲一つ無い快晴』な空模様であった。山の斜面にへばりつくような線路。ここを列車が過ぎ去っていくと想像するだけでワクワクする。
撮影準備をし、時刻表で通過列車を確認していると
 何の前触れも無しに列車が現れる。近くに踏切も何もなく、更に見通しが悪いため通過は肌で感じるしか無い。急いでシャッターを切る。787系である。陽気を全身に浴びながら宮崎を目指す列車と緑豊かな下ノ江の自然を絡められてまぁ初弾にしては良かったと思う。しかし、まだまだ。この撮影地の良さを全然生かしきれてない。次に挑戦したのは列車だけを狙った俯瞰撮影だ。編成の長さを読むのが難しかったが、1時間後に通過した783系列車は、多少は余裕を取り過ぎたものの上手く全体を収めることが出来たと思う。
 しっかしこの撮影地、日当たりが良い。午後の下り列車を最良の光線状態で迎え撃つ事が出来る。そうこう考えていると、本日のメインイベント。415系2連続通過の1発目がやってきた。先程の783系と同じように俯瞰撮影を試みる。結果は…写真を良く見ていただければわかるだろうが、面が少し明るすぎて解りづらくなっている。それに、先ほどと同じように望遠が甘い。今後は車両の長さを見極めてもっと攻めて行きたいと思う。しかし、光線状態の良さが裏目に出るとは驚いた。対策としてはなんだろうか。露出を絞ることくらいしか思いつかない。
さぁ、そして運命の2発目を迎える。太陽は西にかなり傾き、鋭いオレンヂ光線を大自然に浴びせる。空の青色は段々薄くなっていき、木々は夕焼け色に染まる。鉄路の多くの部分を山の影が占めだした頃、415系の2発目がやってきた。僕は先程の反省を活かすべく、かといって露出を絞るのは山々の大自然の素の色を活かせない、と考え、あえて設定はあれこれ弄らなかった。そこで、面が影に突入する瞬間を見計らって絶妙なタイミングにシャッターを切った。
結果として、山々、車体がオレンヂ色に煌めく黄昏時の情景を切り抜けたかと思う。


END