2023年2月22日水曜日

豊予海峡ルートの話題(2022年12月〜2023年2月)

12月・1月分はそもそもネタがなかったり、少しあるネタも少々触れづらかったり、更新が滞っていました。ゆるしてください。

 

目次

12月24日 窪田参院議員、九四フェリーに乗船

1月3日 大分朝日放送が豊予海峡の高島を特集

1月12日 豊予海峡に「橋を架けて欲しい」2600余件のいいね

1月14日 佐藤氏、豊予ルートは「進めるべきプロジェクト」

1月20日 堤県議、豊予ルートを批判

1月22日 堤県議、豊予ルートを批判(2)

2月2日 別府・松山、観光交流協定を締結

 

12月24日 窪田参院議員、九四フェリーに乗船


公明党の窪田哲也参院議員が24日、Twitterを更新した。(リンク

 

公明党 参議院議員 窪田哲也 @Kubota_Tetsuya1

愛媛でのご挨拶回りを終え、24日午後、三崎(愛媛)―佐賀関(大分)を結ぶ「九四国道フェリー」に乗船。70分で大分へ。この豊予海峡を、海底トンネルや架橋で結ぶ構想は、西瀬戸地域全体の発展を支えるとともに、豊かな国土づくりへ向けたビッグプロジェクト。夢の実現を、力強く後押しして参ります!

 

窪田哲也氏は比例区選出の参議院議員。公明党。20227月に初当選し、1期目。愛媛県出身だが、大学卒業後は九州で活動をしており、202110月の衆議院議員選挙には比例九州ブロックから出馬している。その際は惜しくも落選。

2022年5月の東京シンポジウムには出席していなかった。

2022年11月、九州国道協会の公明党への陳情についてツイートしていた。(リンク

挨拶回りの移動ですら「点数稼ぎ」に利用する効率の良さを見せつけた。

「夢の実現を、力強く後押しして参ります!」の言葉を信じたい。

 

1月3日 大分朝日放送が豊予海峡の高島を特集


OAB大分朝日放送は1月3日の15時半から新春特別番組「テレメンタリー2023「孤島は小さな宝箱〜外来生物・クリハラリスを追って〜」」を放送した。30分。

クリハラリスは高島に人為的に持ち込まれた外来生物。

なおこの番組は1月28日にテレビ朝日でも放送された。

また、好評ということで、OABで2月23日に再放送されることが決まった。

 

・高島

大分市佐賀関の関崎から約3.5km沖合に浮かぶ離島。豊予海峡に立地し、愛媛県の佐田岬からは約8.5kmある。



豊予海峡の途中にあることから豊予海峡ルートと関連するように一見思える。しかし、実際には関崎―佐田岬の最短ルートから若干外れているため、トンネル案・橋梁案ともにこの島は無視されている。



無人島だが、夏場はキャンプ場が賑わう。

綾辻行人のデビュー作『十角館の殺人』の舞台となったS半島J崎沖にある角島は、この島がモデルであるとされる。

「亀山随筆」に「佐賀関と伊予国佐田ノ岬との間,およそ七里なり,その間に高島と云ものあり。島の高さ十間許にして,めぐり一里余あり。人家あることなし。是則佐加の管内なり」とある(太宰管内志)。

 

1月12日 豊予海峡に「橋を架けて欲しい」2600余件のいいね


豊予海峡ルートを題材とするツイートが話題となった。(リンク

 

ムハンマド@石油王同好会™  @mhmd_oilmagnate

橋を架けて欲しいといえば間違いなくこことここ。

 

ツイートでは淡路島と和歌山県の間の紀淡海峡(友ヶ島水道とも)における架橋に加え、豊予海峡への架橋も取り上げられた。このツイートは反響を呼び、2023年2月21日時点で799件のリツイート、2674件の「いいね」がなされており、表示回数は21.6万件となっている。

反応としても概して好意的なものが多い。

一方で、中央構造線直上であることへの懸念も一定数見られた。

 

1月14日 佐藤氏、豊予ルートは「進めるべきプロジェクト」


大分県知事選を前に、立候補予定者が政策を語るオープンミーティングが大分市中央町のソレイユであった。安達澄参院議員と、豊予海峡ルートでおなじみ佐藤樹一郎大分市長がそれぞれの主張を行なった。

佐藤市長は豊予海峡ルート構想の推進について「人口を増やすためにも、将来に向けて進めるべきプロジェクト」と答えた。

ミーティングは立憲民主党県連が主催。県知事選は3月23日告示、4月9日投開票。

 

・佐藤樹一郎大分市長と豊予海峡ルート

そもそも豊予海峡ルートは2003年に1期目の広瀬知事が断念し、以来10年ほど何の動きもなかった。

そんな中、2015年に大分市長に初当選した佐藤氏は、突如豊予海峡ルートを推進するポストを設置し、調査費に1000万円を計上した。以来毎年調査は続けられ、その成果は大分市ホームページで公表されている。(リンク

この姿勢に鑑みるに、佐藤氏の豊予海峡ルートに賭ける熱意は尋常ではないと推察される。当然に、県知事になってもその姿勢は変わらないだろう。

 

1月20日 堤県議、豊予ルートを批判


堤栄三県議は20日、Twitterを更新した。

 

つつみ 栄三 @eizout1125

大分市郊外の団地で宣伝が終わると、ずっと聞いていた23歳の青年が「リーフレットにある豊予海峡ルートってなんですか?」と質問。「何兆円かかるかわからない無駄な大型事業の典型で、活断層が横を通っており、大変危険なものだよ」と説明。「そうですか頑張って下さい」と激励。

 

1月22日 堤県議、豊予ルートを批判(2)


堤栄三県議は22日、Twitterを再度更新した。

 

つつみ 栄三 @eizout1125

大分市内のつどい。豊予海峡ルート構想では、国も進めていないのに大分市が進めるのはなぜ?共産党の支持をどうやって増やしていけばいいんだろう?県議選は大激戦支持を広げよう!などの疑問や意見が出されました。集いで膝を突き合わせての話し合いはいですね。皆さんもぜひ。

 

・堤栄三大分県議と豊予海峡ルート

堤氏は佐藤市長と同じく当ブログではおなじみの、豊予海峡ルート批判論者。

直近では2022年10月13日に、豊予海峡ルートや東九州新幹線のシンポジウムが推進派ばかりで公平でないと指摘している。

堤県議の豊予海峡ルート批判は遥か1999年にまで遡れ、当時の平松知事の推進策を批判している。

 

2月2日 別府・松山、観光交流協定を締結

 

別府温泉・道後温泉という有名温泉地を抱える大分県別府市・愛媛県松山市は2日、協力して両市の魅力を国内外に発信する観光交流都市協定を結んだ。期間は2025年度末まで。2025年の大阪・関西万博を見据えてPR活動に協力する。

 

注目すべきは、長野別府市長の発言だ。「将来的には、道後・別府温泉を巡る周遊プランの提案や・・・(以下略)」。これは明確に両市間の観光客の往来を狙った考え方である。

これを機に愛媛県・大分県が単なる「隣同士」でなく、実際に二県を渡り歩くことが可能だという距離感に縮まれば、地元受益の観点から豊予海峡ルート推進の機運も高まる可能性がある。

 

別府温泉と道後温泉の関係は歴史的にも深い。

「伊予国風土記」逸文によれば、道後温泉は別府温泉から地下水道で湯を引いてきたものだという。この逸文は温泉地の関係としても面白いが、古代における伊予と豊後の距離感がわかる史料としても面白い。『愛媛県史』に「中央との交流でなく、九州との関係に成る点は注目してよかろう。伊予から西方を向いている伝承は珍しい」とある通りである。

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