205X年、世界は核の炎に包まれた!全ての株式・債券が死滅したかに思われた!
ただ一つ生き残った資産こそ、現物資産であった。現物資産を持っている者が王となった。
現物資産……金、銀、そして、ニッケルであった。
というのは流石に冗談ですが、ニッケルが一定のレアメタルであることは事実です。そしてまた、純ニッケル貨が雑銭からちょろちょろ出てくるのも事実です。
ですから、これを貯蔵することで、インフレに負けず、数十年後の値上がりを期そう、ということを最近やっています。
感覚としては、本当は金の延棒をかき集めたいところ、そんなお金はないので、ニッケル貨を金の延棒に見立てているとご理解くださると幸いです。
ちなみに、ニッケルの現在の価値は2.9円/gです。
銅価格は1.2円/gであることを考えると、そこそこ高いでしょう。
ニッケルはレアメタルなのです。
ここでこだわるのが、純ニッケル貨であるということです。
ニッケルを一部に含む貨幣なら沢山あります。例えば、100円玉は銅75%、ニッケル25%の組成です。いわゆる白銅貨は大体こんな組成です。
でも、白銅貨を集めるのはポリシーに反します。以下の理由によります。
①多すぎてキリがない。
②金の延棒は純金に決まっている。ならばその「見立て」であるニッケル貯蔵も純ニッケルでやるべきだ。
③いざ換金しようと業者に持ち込む際、純ニッケルじゃないと面倒くさそう。
では、以下、雑銭から出てきがちな純ニッケル貨をまとめます。
フランス旧1/2フラン貨(1964-2001)
フランス旧1フラン貨(1959-2001)
フランス旧2フラン貨(1977-2001)
まさによく出てくるやつです。全年号がニッケルなので楽チンです。
注意が必要なのは、大きい旧5フラン貨は、ニッケルでメッキした白銅貨だということです。ニッケルは26%しか含まれていません。
カナダ5セント貨(1946-1950,1955-1981)
カナダ10セント貨(1969-1998, 1999と2000でpの刻印がないもの)
カナダ25セント貨(1968-1998, 1999-2001でpの刻印がないもの)
これもよく出てきます。
5セント貨は1981年まで、それ以外は基本的に1998年まで純ニッケルでした。
ちなみに、カナダドルはおおむね1カナダドル=100円のレートですから、25セント貨には25円の価値があります。そういう意味で価値が担保されているのが、旧フラン貨との違いですね。旧フラン貨は現行ユーロとの交換を行なっていませんから。
尤も、マイナーなカナダ硬貨をいざ日本円に交換する、というのは至難の業ですが。
大日本帝国5銭貨(1933-1938)(S8-S13)
大日本帝国10銭貨(1933-1937)(S8-S12)
日本古銭を買ったら紛れているやつです。
特に五銭貨はデザインがとても良いですね。ドイツ第三帝国っぽくもあり、大政翼賛っぽくもあり、旭日旗っぽくもあります。
ただ、純ニッケルとして見ると、穴あきなのが残念です。穴の分、質量が減っています。
戦後日本のニッケル五十円玉については、追記3を参照のこと。
フランス領ニューカレドニア10フラン貨(1967-2005)
フランス領ニューカレドニア20フラン貨(1967-2005)
フランス領ニューカレドニア50フラン貨(1972-2005)
不肖ワタクシ、一応貨幣蒐集のポリシーとして「植民地貨幣」を掲げております。そういう意味でも、仏領硬貨は興味深い蒐集対象です。
そもそも、ニューカレドニアは世界有数のニッケルの産地です。フランス硬貨のニッケル素材なんて全部ニューカレドニア産でしょう、多分。地産地消ですね。
フランス領ポリネシア10フラン貨(1967-2005)
フランス領ポリネシア20フラン貨(1967-2005)
フランス領ポリネシア50フラン貨(1967-2005)
フランス領ポリネシアも同様です。ニューカレドニアよりはこちらの方がよく出てくる体感です。
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