2023年7月17日月曜日

植民地主義の欠片を集めています。

『秘境の旅人』主筆の右扇です。

いつもお世話になっております。

長らく更新が止まっており、ご心配をおかけしております。学生から社会人へのトランスフォームに伴い、少しバタバタしてます。


さて今回は、最近やたらと筆者が集めている「植民地」の貨幣とか切手とかについて雑文を綴ろうと思います。


筆者が植民地主義を愛していることは、以前の記事でも触れました。植民地主義≒帝国主義であって、今日ではかなりマイナスイメージがある言葉ではあります。が、好きな分には問題ないでしょう。

好きな理由を簡単に言えば、アフリカなどを勝手に区切って色を塗り「ここは僕の土地だい!」とするおおらかな精神性が良すぎるんですね。


奇特なことに、小学生の頃から筆者は植民地が好きでした。そこで、大学ではそうした研究をしたいと思っていました。

しかし「でも外国語を読みたくねえなあ」と言うことで日本史研究室に進学して古代史を専攻し、植民地主義となんら関係のない漢文を読みまくる羽目になったのは有名な話です。


そういうわけで「植民地に関して何かをしたい」欲は大学では満たされなかったのですが、最近になって気付いたわけです。植民地グッズを集めれば、己の欲が満たされるのではないか、と。筆者にはかなりの蒐集癖がありましたので、これが丁度よかったです。


丁度ここ1ヶ月ほど、何もする気力がなかったので、ヤフオクやメルカリで「イギリス領」とか「フランス領」「仏領」「ポルトガル領」で検索しまくり、競りまくり、落札してきました。


植民地の貨幣とは、例えばこれです。


ポルトガル領ティモールの6エスクード銀貨です。

まず銀貨という言葉自体が、そそりますよね。銀。1gあたり約120円。6エスクード銀貨は7gで品位が0.650なので、約4.5gの銀を含有していることになります。興奮しますね。

欧米の植民地は大体1960年頃に独立していくのですが、ポルトガルは1975年まで植民地を持ち続けました。また、各植民地にこのような独自の貨幣を発行しました。面白いですね。


問題なのは、集めた後です。

こういうコインホルダーに入れて、


こういうコインホルダーホルダーに入れて、アルバムのようにじっくり眺めるのが多分普通でしょう。


でも、コインって実際に手で触りたくないですか?


やっぱり側面を2本指で握って、くるくる回したいじゃないですか。

でも、しっかりホルダーに保存して大切にしたいという気持ちもあります。

難しいですね。



その点、切手や紙幣は楽です。

切手は、このようなスタンプアルバムに入れて管理すれば良いです。切手は発行枚数が多いので安価に入手できるのも嬉しいところです。


紙幣は、100均のクリアホルダーに二重に入れています。基本的に、緻密なデザインであればあるほど好きです。


このようにして、植民地主義の欠片を一つずつ蒐集しています。

では、何のために蒐集するのでしょうか?

蒐集の究極的な目標を問うことは、生きる理由を問うことに等しいと考えます。つまり、意味がない、ということです。

強いて言えば、筆者が生存している間に所有欲を満たすことでしょうか。


ただ一点考えたこととして、蒐集していく中で多くの学びがあることは確かです。

知らないものは、集められません。

例えば、筆者はバヌアツ共和国にエロマンガ島という島があることは知っていましたが、バヌアツが1980年までニューヘブリディーズという英仏の共同統治領だったことは知りませんでした。

このような、植民地への学びを深めていければと思います。


また、当面の重点目標は、第一次世界大戦敗戦まで存在したドイツ植民地関連の蒐集としたいと思います。蒐集界隈では蒐集仲間のことを泉友と呼ぶらしいです。

泉友の皆様、よろしくお願いします。

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