2022年4月2日土曜日

「夜空に浮かぶ星さえも併合したい。」僕も!

 

「神は世界地図がより多くイギリス領に塗られることを望んでおられる。できることなら私は、夜空に浮かぶ星さえも併合したい。」

藤原道長が満月を我が世に喩えておよそ900年、大英帝国ケープ植民地首相のセシル・ローズは夜空に帝国主義を見た。「この世をば我が世とぞ思う」のは当然で、月さえも、星さえも併合したい。「強く求める」時代、世界分割の時代に生まれた彼の生き様を表している。

そんなセシル・ローズの死から98年後、遠く日本にその思想を受け継ぐ赤子が生まれた。僕である。

僕は幼い頃から植民地が好きだった。きっかけはもちろん、東アジアが真っ赤に塗られた大日本帝国の地図を見たことだろう。当たり前の地図と違う地図。日本はこんなにも広く「偉大」だったのか!おかげさまで、小学生にして極右思想に著しく傾倒した。"ネトウヨ"は卒業したつもりでいるものの、未だに民主党アレルギーがあるのは、あるいはそのせいかもしれない。

植民地という概念を獲得した僕は、Minecraftでも村を支配し、植民地と称していた。宗主国と植民地というシステムが好きだったのだろう。同じことを大学生になってからもCivilizationでやっていた。余談だが、macbookでプレイしていたためにmacbookがすぐ壊れた。世は無常だ。

そして最近、散歩の最中に、自分が太陽光発電が好きであることと植民地が好きであることの本質が同じであることに気付いた。要するに、他の土地に自分の色を塗り、その土地を使用収益するということだ。太陽光発電は簡単な例で、不動産経営でもなんでもいい。不動産経営の方が「植民地経営」っぽくていいかもしれない。

ただ残念なことに、僕は大地主の息子ではない。我が家には田舎の田んぼと山しかない。それでも、地理院地図と登記簿を参照して土地に色を塗れば、かなり「植民地」欲求は満たされるだろうなと想像する。将来、やたら山を買う人になろうかな。

今日は、セシル・ローズの生涯について多数の文献を読んで叙述しようかと思っていた。この記事の第二段落までは、伝記の書き出しとして非常に優れた文章だと思う。ただ、途中で自分語りをしたくなってしまい、そして語り出すと意外と分量が書けてしまった。今日はここまで。セシル・ローズの洞察はまた今度。

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