2022年8月26日金曜日

パック麦茶を絞り尽くす【前編】

パック麦茶をご存知だろうか?

私も存在こそ認知していたものの、

「お高いんでしょう」

「手間がかかるでしょう」

という二つの誤解から、大学四年生になるまで使用してこなかったことを今、猛烈に後悔している。

パック麦茶は非常に安いし手間がかからない。

例えば僕が買ったものは54袋入って170円程度。

1袋で1リットルの麦茶を生成できることから、水道代が1リットル0.2円であることを考慮すると、麦茶1リットルを(高めに見積もって)約3.5円で生成できることになる。

スーパーで麦茶2リットルを買うと70円はする。スーパーが1リットル35円として、パック麦茶では約10分の1の値段で済む。非常な節約だ。運ばなくていいし。

なに?純粋な水道水を飲めば良い?うーん、確かに水道水を飲むことが最大の節約であり筆者も以前はそうしていたが、如何せん不味い。不味さから飲む量が減り健康を害しかねないことはともかく、不味さというフラストレーションの蓄積から出先で軽率に鶴瓶ペットボトルを買ってしまうこともあり、結局高くついていた印象である。つまり、水道水を飲むことは日本のGDPを大きく下げかねない。

そこでパック麦茶だ。麦茶成分を混ぜることで水道水特有の臭みを消し、麦茶の美味さを感じることができる。GDPが上昇する。


だからと言って、パック麦茶の勧誘で終わるはずもない。この記事は案件ではない。

私がパック麦茶を飲む理由は

「水道水の不味さを解消すること」

「麦茶の風味を感じること」

である。では、その2点を守りながらパック麦茶をどこまで薄めることができるのだろうか?

というのも、メーカー推奨としては1袋で1リットルとされているが、実際、これだと濃すぎて飲んでいられない。しかし闇雲に薄めると水道水の不味さが残ってしまう。最も丁度良い割合を探そうというのが今回の論考の目的である。薄めれば節約にもなるということだ。

①実験方法

以下の2点と計量カップを使用する。

左:CanDoで買ったボトル。出先で鶴瓶を買うことに体が慣れすぎて、一度も忘れずに持って外出できたことがない。目盛りがついていることから、これを「200mLを測り、飲む容器」として使用。(目盛りに個体差で誤差が生じるとあったが、計量カップで測ったところ誤差はほとんどなかった。)

右:麦茶生成用のボトル。容量は1リットルだが、大体普段は1.1リットルくらいは入ることが判明した。

計量カップ:本当はCanDoボトルを使わずこれで飲めば良いのだが、計量カップで何かを飲むことに嫌悪感を感じたため、今回は計量カップとしての使命のみを全うしてもらう。

手順①

1リットル容器に1袋を限界まで溶かす。よく攪拌する。

手順②-n

1リットル容器から200mL分だけCanDoボトルに注ぎ、CanDoボトルでそれを飲む。

手順③-n

800mL残った1リットル容器に200mLの水道水を注いで撹拌し、やや薄くなった1リットルの麦茶を生成する。

以下、②と③を繰り返す。

飲む行為に着目して1回目、2回目とカウントする。

こうすることで、どんどん薄くなっていく麦茶を200mLずつ飲むことができる。

例えば、2回目の麦茶は水道水1リットルに対して5分の4袋が溶けたものと考えることができる。(1袋を1.25リットルの水道水で溶かした結果と同一視できる。)図にすると分かりやすいか。

簡単に言えば、どんどん80%(4/5)ずつ薄くなっていくということである。

②実践
それではやっていこう。

まだまだ在庫は十二分にある。
麦茶の話をしたら親がしこたまパック麦茶を送ってきたので節約する必要は全くないのだが、
まぁ性分なので。

1リットルの容器ではあるが、計量カップで測って1リットル分の水を注いだ。
すると、容器にある程度の余裕があった。
普段使いでは満タンに入れているため、その点も後々考慮する必要が生じた。
同型のもので測ると、容量は約1.1リットルであった。
ともかく、このまま数時間寝かせる。

後編に続く

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