2022年4月30日土曜日

県境考その1

 

大分県の県境のうち、道路を使って移動できる場所のマッピング。
大分は周囲の県と交流が少ないとよく言われるが、この図からは案外
「大分熊本県境」は開かれているように思う。
豊後街道(熊本-鶴崎)周辺は歴史的経緯から妥当だが、
小国町周辺もかなり開かれているのは意外だ。

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お久しぶりです。今回は、大いなるブログネタを考案したので、その所信表明をしつつ、考えたことをつらつらと述べていきたいと思います。
自分はおそらく地元大分で就職すると思うのですが、その際に何か大分県でブログを書けるネタはないかと考えていました。大分県道制覇は別の方がやっているので、何か僕らしいアイデアはないかなと。基本的には当ブログは『総合エンタメブログ』なので、大分の鉄道でも道路でも遺跡でもなんでも扱うのですが、シリーズとして何かできないかなと考えました。
そこで、改めてこのブログのタイトルを見返すと『秘境の旅人』とあります。秘境に行かなくなって久しい昨今、タイトルも虚しく響く......と思っていたところに、ヒントがありました。
秘境、秘境、秘境、秘境、、、県境!
こういうわけで、今後10年くらいかけて「大分県境」について特集していこうと思います。むろんすぐ飽きるかもしれませんが、このテーマは多分飽きないんじゃないかな......と。
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県境を跨ぐと何が変わるでしょう?
答えられますか?県境の意義。『県単位を管轄するものの、担当が変わる』と一般化できると思います。冒頭の質問の答えを、具体例から導き出せればと思います。
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県境というと、国境線ならぬ県境線を思い浮かべる方が大半だと思います。そこで県境を研究すると聞くと、さも「県境に沿って中津から佐伯まで歩く」ようなことを思う方もいらっしゃると思います。もちろん、それはそれで面白く、やってみたいとは思うわけですが、やや優先度は落ちるかな、と思います。
それよりむしろ、「人が県境を超える」ことに着目したいと思います。
まず考えられる最もポピュラーな越境の方法は「道路」です。この記事の冒頭に、Googleマップで簡易的に作った、道路が県境を跨ぐ地点の地図を示しました。全部で約100箇所ありました。この地点に実際に赴き、交通量や周辺の様子などを示せればと思います。
次に考えられるのが「公共交通」です。しかしこれは、少し分けて考えます。
県を跨ぐフェリーは、満場一致で県境だと思います。佐賀関-三崎の国道フェリーなどです。
では鉄道はどうでしょうか。賛成多数だと思います。『県境の駅』という概念を使いたいがために、鉄道も県境に含めます。
ではバスはどうでしょうか?これは微妙です。結局「道路」だからです。しかし実際、トキハ前からバスに乗れば県境を超えられるわけです。ですから、県境とは別に、それはそれで特集したいものだと思います。
では、「県境の島」は?具体的には姫島(山口県境)、佐賀関高島(愛媛)、水の子島(愛媛)、深島(宮崎)です。これは一見県境のように思えますが、そこから他県に直接行くことはできません。
(泳ぐか漁船なら別ですが、現実的ではない)
しかしまぁ、こうして改めて「姫島(山口県境)」なんて文字を打ってみると、心が躍りますね。大分県民で、大分県が山口県と接しているなどと考える者はいないでしょう。概念を広く取ることで、新たな地平が見えてくるのは大歓迎です。県境に含めて考えましょう。
最後に、一見して奇天烈なことを言いますが、「海岸線」は県境でしょうか?
県境じゃないです。しかし、干拓や埋め立てを行えば、県の面積は増えるわけで。そういう意味では、このブログで扱うネタとしては大いに歓迎ではないでしょうか。
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まとめますと、当ブログの基本的な知的態度として「概念を広く解釈し、新たな地平を見出す」と言語化したように、概念を広く取ります。ということは、「県境に沿って歩いてみよう」などというのは概念を普通に咀嚼しているだけなので、後回しで良いと思います。
県境:道路、航路(港)、鉄路(駅)、島
準県境:海岸線、バス停


準県境」という、インターネットにわずか5件しか先例がない言葉を創造したところで、今回はここまでにします。近日中にもう少し書きます。


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