10月24日、菊花賞デーの仁川に僕はいました。
前日夕方の飛行機で伊丹に。空港には菊花賞のチケットを取ってくれた友人が待ち構えており、僕はなすがまま梅田に連行され、相応に呑まされました。土手焼きが美味しかったです。
友人宅で一泊。朝早くに叩き起こされて一レース目から仁川に向かいました。
秋風爽やかな阪神競馬場、優駿たちが懸命に駆け抜け、残ったものは......
死屍累々の勝馬投票券でした。ま〜〜じで何も当たらなかった。1-2-4人気決着の三連複が当たって350円返ってきただけだし、なんならそのレースで僕はその4番人気を切ろうとしたところ友人に諌められ紐で残しただけです。実質全敗です。
ですが、多くの知見を得られたようにも思います。気になったレースの回顧をしながら、皆さんと一緒に復習をしていきたいと思います。分かるように書くので、ぜひ、しばしお付き合いを。東大生のレース回顧ですよ。
2021年4回6日阪神5レース メイクデビュー阪神 1800m右・外
注目は断然人気⑦リアド。ノーザンファーム生産のディープ産駒で、5億760万円で取引された高額馬。パドックでも時折「写真を撮っておけ、将来のG1ホースだぞ」と囁きが聞こえるほどでした。
自分の予想も大体人気順通り。新馬戦だから堅く決着するだろうという予想です。買ったのが以下の三連複。三列目に不要な7があってマークシートが下手くそなのが分かりますね。
本当はリアド2着の馬単やリアドを抜いた馬連を買っておきたかったのですが、4レースで手痛く負けたこともあり、500円で我慢。今思えば、リアドがG1ホースになることを見据えて単勝馬券買って保存しておけば、入場制限中であることも踏まえればプレミア馬券としてメルカリで売り捌けたかもしれませんが、それはまた別の話。
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スタートしました。2番人気・①アルファヒディが出遅れ。スタートから飛ばしていったのは⑥トルナヴァ・デムーロと⑩タケトンボ・角田。珍しくスタートを決めた⑥のデムーロは、馬なりにどんどん進む⑩をチラッと見て手綱を抑え、番手で競馬をする判断。その後ろに②インパクトベースン・鮫島、1番人気⑦リヤドの福永が4番手で続きます。その後ろに③⑤⑧の中穴が横一列で連なり、④⑨が続いて最後方に2番人気①アルファヒディ・ルメール。
3コーナー地点:⑩-⑥②⑦(③⑧)⑤⑨④①
3コーナーの頃には⑩タケトンボがシンガリ人気を活かした大逃げで5,6馬身をリード。1000m通過は60秒9です。
前日の阪神2歳未勝利戦の1000m通過は59.8秒(レース時計は0.4秒未勝利戦の方が速い)でしたから、スローペースで逃げていることが分かります。
4コーナー手前でリアドが進出開始。⑩タケトンボはリードを保ったまま直線を迎えます。
⑩の角田くんは鞭を入れ、粘り込みたい。残り1ハロンで⑥と⑦の上位人気が⑩を交わして追い比べですが、後続が伸びてこない。9番人気②インパクトベースンが後ろから迫る。そのまま⑦リアドが楽に抜け出しゴールイン。僕はもうタケトンボなんか最後方に落ちていったと思って、リアドの写真ばかり撮っているわけです。2着⑥トルナヴァ。ここまでは予想完璧。3着は写真判定、⑩タケトンボか②インパクトベースンか。あれれ????何買ったっけ???
結局、写真判定の結果⑩タケトンボが217.8倍の人気を覆す3着逃げ残り。4着もブービー人気です。完全にハズレました。
では、予想過程の反省と好走の要因分析、次走の展望を見ていきたいと思います。
⑩タケトンボは僕は即消ししました。友人とパドックを見ながら簡単に消しました。エイシンフラッシュは気性が荒い産駒を出しやすく、牝馬なら尚更。それでいて社台系の生産でもない。気性難は見え見えだ!200倍だし!消し消し!というわけです。
バカです。主な消し要素が気性難なのだったら、パドックを見て判断すれば良いのに全然見てませんでした。さらに大外枠ですから、ゲートでは気性は問題ないでしょう
そして、何より、大外枠のシンガリ人気に軽量騎手が乗ったら、やることは一つでしょう。逃げです。その日の角田くんは第2レースで後方からの競馬をして4番人気を2着に持ってくる活躍をしていました。さらに、第1レースでも負けはしたものの逃げをキメていました。1レースでの敗因はペースがスローにならなかったことや、使い詰めでしょうか。ともかく、「その日2着して、さらに奇数番から逃げれてもいる減量騎手」が10番人気の大外枠の人気薄に乗るのですから、紐に入れるのが筋だったでしょう。新馬戦はただでさえスローになりやすいのだからますます推せるはずです。
ですから、タケトンボは次のレースでは絶対に切れるのです。今回の3着だって所詮10頭立てですし、アルファヒディが出遅れてなかったら上がり33.5秒使っているのだから勝ってるでしょう。
今回は、人気薄で大外枠でスローペースで人気馬が出遅れてようやく3着です。逃げただけで競馬はしてません。次の2歳未勝利戦でどれだけ人気になるのかは経験が少ないために分かりませんが、今から消して儲けるのが楽しみです。
......という風に、一頭の馬を消すというのはこれほどに大変なことなんだなぁと思い知ったわけです。さらに、いくら小頭数とはいえ現地でこういった予想をこなすのは無理です。ある程度アタリをつけておく必要があります。
ついでに②インパクトベースンの回顧も。これは確かジョッキーで消しました。鮫島克駿騎手は同コースで0-1-2-45で複勝回収率26%の、このコースにおけるド下手くそです。
馬のリズムを大切にするタイプのジョッキーなのですが、今回は内側のデムーロが出遅れたことですっと塞ぐように馬が上がっていって、外からも別に誰も競りかけてこなかったので前めにつけられて、結果スローペースでそれが良かったという展開論ではないでしょうか。
え?菊花賞?なんすかそれ
まぁレッドジェネシスのパドック見にいっとけば評価落とせたかもしれんが、外ラチ沿いにカメラ構えていたので仕方ない。この話はやめにしよう。