牝馬はダートで距離を走る体力が足りないから割引、逆に芝では足抜きが良く走れるから加点。
理屈は分かるし、実際データはこれを裏付けている。
だが待ってほしい。性別が本当の要因なのか?
牝馬は牡馬よりも馬体重が小さい馬が多いから、全体で統計を取るとそのような傾向が見えるだけではないのか!?
じゃあ馬体重別に牡馬と牝馬の好走率を比べたらハッキリする。はいドン。
データ:中央競馬過去五年ダート戦 | ||
馬体重 | 牡馬複勝率 | 牝馬複勝率 |
~399kg | 3.60% | 1.70% |
400~419kg | 8.10% | 8.80% |
420~439kg | 14.80% | 13.60% |
440~459kg | 19.40% | 17.80% |
460~479kg | 22.00% | 19.80% |
480~499kg | 23.50% | 21.80% |
500~519kg | 24.50% | 21.10% |
520~539kg | 24.10% | 23.40% |
540~ | 21.90% | 26.20% |
※騸馬は牡馬に含む |
やっぱり牝馬はダートで走らない。完
実際どうしてでしょう。馬体重には現れない肺活量などで差が出るんでしょうか。そもそも気性が荒く好走率が若干低めに出るのもありそうですが......。
とはいえ、せっかくのデータを活用しましょう。
サンプルが多い420kg以上539kg未満では牡馬の方が2%ほど好走率が高いです。過去五年ですから有意でしょう。
一番走る馬体重帯は480kg以上539kg未満です。500kgの牡馬は439kgの牝馬の約2倍走ります。
ですが同時に、500kgの牝馬は439kgの牡馬の1.5倍走るわけです。
ですから、ダートで牡馬・牝馬を考える際に、
「牝馬だから走らない」も妥当ではありますが、その牝馬がしっかり体重があるのなら、割引くまでもないと思います。逆に、牡馬でも420kgであるならば割引きましょう。
一方で、牝馬であることを気性面と結びつける場合は割り引くと良いでしょう。
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