豊予海峡ルートの時系列編纂の一環として、その月の豊予海峡ルート関連の出来事を毎月月末にまとめて公開する。
月毎に更新するため細かい話題も多いが、むしろ細かい話題を拾えることがこの手法の長所だと考えている。
1日
四国新幹線期成会が駅候補地を提示、豊予海峡ルートについて若干の言及
13日
明石海峡大橋の世界一陥落を受け、豊予架橋がTwitterで話題に
14日
先月30日のシンポ動画が大分市公式からyoutubeで公開
同14日
豊後水道で地震、昨年9月振り
17日
【大分市議会】帆秋議員が豊予海峡ルートについて質問
22日
参院選公示、大分選挙区は過去最多6名が立候補
28日
大分高専で豊予海峡ルート出前講座開催
1日
四国新幹線期成会が駅候補地を提示、豊予海峡ルートについて若干の言及
四国新幹線整備促進期成会は、「四国アライアンス地域経済研究会」がまとめた
「新幹線が都市を変える〜新幹線と四国のまちづくり調査〜」報告書を発表した。
この中で、北陸・西九州を参考に4県都の新幹線駅立地が言及された。
松山市の新幹線駅はJR松山駅を想定し、駅東側JR敷地への乗り入れとした。
地元・伊予鉄道の既存路線網や延伸を想定し、富山駅のコンパクト・シティを参考にしたとみられる。
豊予海峡ルートについては、以下のようにちょっとだけ補足してある。
「将来性 四国新幹線の基本計画にある豊予海峡ルート・大分方面への延伸は、松山駅から南側方面に線路を延ばすことで対応が可能である。」
あくまで”将来性”の話であって、「同時などありえない」という気持ちが見え、味わい深い。
ちなみにyahooコメント欄は四国新幹線自体を否定する内容で溢れかえっており、また味わい深い。
(「新幹線が都市を変える〜新幹線と四国のまちづくり調査〜」本編p.42より転載)
・四国アライアンス地域経済研究会
株式会社いよぎん地域経済研究センター、公益財団法人徳島経済研究所、 一般財団法人百十四経済研究所、株式会社四銀地域経済研究所など四国地銀のシンクタウンから成る。
四国新幹線整備促進期成会ホームページhttp://www.shikoku-shinkansen.jp
13日
明石海峡大橋の世界一陥落を受け、豊予架橋がTwitterで話題に
日本橋梁建設協会公式アカウントが以下のようにツイートした。
「今から大事な事を言います!
明石海峡大橋はもう世界一じゃありません…
明石海峡大橋は、もう、世界一じゃあないんです…
_人人人人人人人人人人人人人_
>もう世界一じゃありません!<
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ^Y^Y^ ̄
トルコに抜かれました泣」
これを受け、中央支間長3000mが予定される豊予海峡架橋がTwitter上で話題になった。
@mogura2001「世界一奪回のため、紀淡海峡大橋と豊予海峡大橋を作って、四国縦断新幹線を通そう( ´ ▽ ` )ノ」
@morudexio「津軽海峡 紀淡海峡 豊予海峡
さぁ次はどこに架橋する」
など。
14日
先月30日の「豊予海峡ルート推進シンポジウム」の動画が大分市公式からyoutubeで公開
第1部https://youtu.be/A6ZuqBU8zSI
第2部https://youtu.be/LIqTdlQ7XzE
2022年6月30日現在の再生数は100回程度。見てあげて......。
同じく14日
豊後水道で地震、昨年9月振り
豊後水道で14日0時58分にM3.8、6時1分にM4.1の地震が発生した。どちらも最大震度は2。 豊後水道を震源とする地震は2021年9月20日以来のこと。
豊予海峡周辺では幕末の1854年にM7.4の大地震が発生したことなどから将来の地震が予想され、豊予海峡ルート計画の懸念点となっている。
・豊予海峡地震
1854年(安政元年)12月26日に発生。3日前に安政東海地震、2日前に安政南海地震が起こっていた。以下のような被害が生じた。
「大分県の府内・臼杵、および愛媛県八幡浜近傍で推定震度5。被害は2日前の安政南海地震(M4)によるものと分離ができないが、愛媛県伊予大洲・吉田、大分県鶴崎、および福岡県小倉で潰家があった。」
(地震調査研究推進本部「安芸灘〜伊予灘〜豊後水道のプレート内地震」より引用)
17日
【大分市議会】帆秋議員が豊予海峡ルートについて質問
大分市議会の一般質問で帆秋誠悟議員(社会民主クラブ)が豊予海峡ルートについて質問した。
(内容は議事録公開後に追記)
(追記2022.9.22)
【要旨】(大分市議会令和4年第2回定例会6月17日No.464~No.482)〜〜〜〜〜
帆秋誠悟市議「豊予海峡ルートの必要性は」
企画部長(伊藤英樹)「地方拠点の形成強化・リダンダンシーの確保・観光需要拡大・地域産業の発展・地方移住の促進など全国規模での効果あり。大都市との移動が促進。」
市議「東京シンポの様子は」
企画部長「各出演者から豊予海峡ルート整備が必要であるとの意見が示された。」
市議「県との連携は」
企画部長「2019年に県知事と市長との政策協議で、協力していくことで一致。また、県と共同で勉強会を開催。」
市議「事業の実現性は」
企画部長「高速道路、新幹線ともにB/Cが1を超えている。新幹線について、次の整備新幹線はどこかという段階。道路整備について、中九州横断道・大洲八幡浜自動車道の整備が進、豊後伊予連絡道路の議論に期待。」
市議「今後については」
企画部長「7月開催予定の愛媛大分交流市町村連絡会議首長サミットで相互連携。秋には勉強会。大分県市長会、九州市長会を通じて国に要望。」
〜〜〜〜〜
まあ同じ話をずっとしているだが、この時点での市の考え方がわかるという点で、市議会議事録は便利である。
7月開催の首長サミットはノーマークだった。追記します。
◯議事録本文を貼りたいのですが、貼ると記事が無茶苦茶縦長になってしまいます。別記事に集成しても良いが、おそらくほとんど読まれないであろう記事が乱立するのも避けたいところ。どう扱えば良いでしょうか?コメントください。
(9.22追記終わり)
・帆秋誠悟(ほあきせいご)
1961年生まれ。大分市役所で約26年間主に福祉行政に携わったのち、2009年に大分市議会議員に初当選。2022年現在4期目。イメージキャラクター『セイゴーどん』が絶妙で良い。会派は社会民主クラブに所属。一般質問を見る限り、まぁ普通の地方議員という感じ。地域に根ざした問題を取り上げている。
豊予海峡ルートについてはこれまで発言はなかった。
・社会民主クラブ
日小田良二議員を会長とする大分市議会の会派。2021年現在8名おり、自民党の15名に次ぐ所帯。大分における社民党の底力がよく分かる。
豊予海峡ルートについての姿勢は、市議会議事録を見る限り無関心といったところ。
22日
参院選公示、大分選挙区は過去最多6名が立候補
候補者は以下の通り。
現職・足立信也(国民民主党)あだちしんや
古庄玄知(自民党)こしょうはるとも
山下魁(共産党)やましたかい
他3名
大分選挙区では自民党と国民民主党の選挙協力こそ破綻したが、共産党が出馬したために結局野党が分裂。
2016年の参院選で古庄氏は敗れたものの、約1000票差の僅差であった。安倍晋三元首相などの応援演説も予定されており、古庄氏はおそらく1馬身つけて雪辱を果たすだろう。
そんな古庄氏は自民党らしく豊予海峡ルート推進派であり、2016年参院選の際の朝日新聞の取材に際し、以下のように回答している。
「子育てしやすい環境づくり、地場産業、新起業の育成など「地方創生の大分県版」を実行することが景気回復の基となる。大分が九州の東玄関になるように、新幹線、豊予海峡計画の推進にも全力を挙げて取り組む。」
国民・足立信也氏の考えは不明。国民民主党は積極財政を掲げるものの、公共事業には言及がないため、少なくとも推進派ではないだろう。共産党は強烈な反対派。
古庄氏が当選すれば、推進派の国会議員が一人増えることになる。
しかし、豊予海峡ルートは選挙の争点になっていない。賛否はともかく、話題になっていない現状を打破する必要がある。
対岸の愛媛選挙区は、自民党現職の山本順三氏と立憲民主党推薦のタレント・高見知佳氏の、事実上の一騎打ち。前回2016年で山本氏は約8000票差での辛勝、今回はどうなるか。
28日
大分高専で豊予海峡ルート出前講座開催
(大分合同新聞より抜粋)
豊予海峡ルート構想を学ぶ出前講座が6月28日、大分市の大分工業高等専門学校であった。
若い世代に関心を深めてもらおうと、市が初めて開いた。都市・環境工学科4年生約40人が参加。国土交通省出身の木原正智副市長が講師となり、橋や海底トンネルで両県を結ぶ計画の概要を紹介。(後略)
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